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高校生向け|看護師になるには?選択すべき学科や卒業後の流れを詳しく解説

この記事の監修者
ゆみさと
【資格】
看護師

【プロフィール】
岩手県立大学看護学部を卒業後、血液内科・乳腺外科混合病棟にて勤務し、その後、透析クリニックに転職。
現在、看護師として働きながら、医療関係を中心にライターとしても活動中。

高校から看護師をめざす場合、どのような進路をたどるのかご存じでしょうか。
実は、看護師になるにはさまざまなルートがあります。

本記事では、高校生が看護師になるためのロードマップを説明していきます。
選択すべき学科や文理選択、卒業後の流れもまとめているので、看護師に興味のある生徒はぜひ参考にしてみましょう。

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高校生が看護師になるための道のり

高校生が看護師になるための道のり

上記の図は、看護師になるための方法を詳しくまとめたものです。
そのなかでも、高校生がたどる一般的な進路は以下の2つです。

  1. 看護系専門学校・短期大学に進学
  2. 看護系大学に進学

ほかにも、准看護師になってから実務経験を経て看護師になる方法もあります。
しかし、正看護師免許を取得するためには就業経験が必要なため、看護師になるルートとしては遠回りになります。
高校を無事に卒業する前提で、正看護師をめざすのならば、3年制の専門学校、もしくは看護大学に進学するのがおすすめです。

看護系専門学校へ進学する

看護系専門学校では、看護師になるために必要な技術・知識を実践的に身につけられます。
看護に特化したカリキュラムが組まれているため、看護師になるための勉強以外を省きたい人には専門学校がおすすめです。
専門学校の過程は3年制となるため、大学で勉強するのと比べ、早く臨床に出て実践を積むことができます。

また、実習も密に行われるため、卒業後は即戦力として働きやすくなるのが専門学校のメリットの一つです。
学費は学校によってさまざまですが、私立大学の看護学部と比較すると、費用を抑えられる可能性もあるでしょう。

看護系大学に進学する

看護系大学では、看護師になるための知識や技術だけでなく、英語などの教養分野も学びます。
専門分野に限らず広く教養を身につけることは、豊かな人間性を育むことにつながるでしょう。

卒業前には、4年間の集大成として「卒業論文」の製作に取り掛かる大学もあり、看護の表面的な知識だけではなく、論理的な思考力も鍛えられます。

また、看護系大学では4年間かけて学習することになるため、専門学校よりも時間のゆとりがあります。 
他学科の仲間と交流できるといった、大学生らしいキャンパスライフを送ることもできるでしょう。

4年間かけて、じっくり学んでいきたい人には看護系大学がおすすめです。

看護師になるためには何科を選択すれば良い?

看護師になる方法としては、中学卒業後に5年一貫の看護高校に入学するルートもあります。
もちろん、普通科の高校を卒業してからでも看護師になることはできるため、心配は必要ありません。

普通科の高校に入学した場合、文理選択では理系を選択するのが無難です。
理系科目を勉強しておけば、高校卒業後の進学の選択肢が増えるからです。

文系でも受験できる大学・専門学校は存在し、文系を選択しても看護師になれないわけではありませんが、文系科目で受験できる学校は限られています。

また、理系科目ができると進学後の勉強がスムーズになるというメリットもあります。
専門学校や看護大学で解剖生理学や人体の構造を学ぶとき、高校の生物の知識が役に立つでしょう。

看護師になりたい高校生に必要な偏差値

看護師になるために進学を希望する場合、具体的に必要な偏差値は40〜60台 です。
看護師になるには、大学から専門学校までさまざまな進路があります。
私立と公立では受験システム自体が異なるため、両者の難易度を簡単には比較できませんが、どちらにしても決して求められる偏差値が高すぎるわけではありません。

また、多くの場合、専門学校の入学試験は大学よりも受験科目が少なくてすむので、勉強にあまり自信がない人でも入学できる学校が見つかるでしょう。
専門学校と大学で取得できる看護師免許に違いはないため安心しましょう。

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高校生が看護学校へ合格するための対策

高校生が看護学校へ合格するための対策

具体的に、高校生が在学中からでもできる看護学校合格のための対策を紹介していきます。
対策に取りかかるのが早ければ早いほど、周りに差をつけることができます。

推薦入試を考えてみる

もし、看護師になりたいという強い気持ちがあり、進路選択にブレがないのであれば、推薦入試を視野に入れて勉強に取り組むのも良いでしょう。
推薦入試ならば、早い段階で進路を決められ、受験でドキドキしたりストレスを感じたりすることが少なくなります。
推薦入試では面接や小論文のみの学校もあり、苦手分野の科目を受けずに受験できる可能性も出てきます。

一方で、推薦入試を突破するには、大学が独自で定めている出願資格を突破しなければいけません。
一般的な出願資格として、高校の成績が一定以上であることがあげられます。 

普通の大学受験とは異なり、今までの高校生活の勉学の頑張りも評価対象として大きく反映されます。 推薦入試を検討している方は、高校での中間試験や期末試験は手を抜かないようにしましょう。 

なお、推薦が取れる大学や、基準は高校ごとに異なるので、推薦入試に興味がある場合は担任の先生などに詳しい情報を聞いてみましょう。

面接・小論文対策を行っておく

看護師学校の受験では、面接や小論文が課されることがあります。
看護師は日々さまざまな価値観を持つ患者さんと接するため、知識や技術だけでなく、コミュニケーション力や人間力が必要とされる職業です。
学校側は面接・小論文で受験者の適性を見極めようとします。小論文や面接は苦手意識を持つ人も多く、受験前にはしっかりとした対策が必要です。

看護学部の面接でよく聞かれる質問としては、以下のようなものがあります。 

  • 看護学部を志望している理由・動機
  • 将来の希望する進路やどんな看護師になりたいか
  • 長所や短所などの性格、看護師として向いていると感じる点について 
  • 学校を志望した理由 
  • 高校生活の過ごし方や高校生活から学んだこと 

また、小論文に関しては、「医療・看護系」や「時事問題系」などさまざまなテーマが出題されます。 
日頃から医療のニュースを中心にさまざまな社会の出来事に関心を持ち、ご自身の考えを持っておくとともに文章を書く練習や話す練習を積んでおけば、受験前になっても落ち着いて対策を練ることができるでしょう。

部活動や学校行事に積極的に取り組む

高校生として、部活動や学校行事に取り組むことも大切です。
看護師には面接や小論文が課されることが多いと説明しました。
小論文試験に苦手意識を持つ高校生の多くは、「何を書いたら良いのかわからない」と言います が、学校行事や部活動での経験があれば話題に困ることはなくなるでしょう。

また、面接においても高校生活について聞かれる可能性もあるため、何かに対して真摯に取り組んだ姿や経験は、面接官に対してアピールする材料にもなるでしょう。 

さまざまな経験を積むことで生まれる葛藤や悩みは、看護師になったときに患者さんの状況を考える想像力を養い、共感力を高めてくれます。
行事への参加が看護師の仕事に直結するわけではありませんが、日頃から看護師になることを意識して学校生活に取り組むと良いでしょう。

看護師職業体験に参加してみる

高校生向けに一日看護師職場体験を実施している病院もあります。
現在はコロナウイルスの影響で中止になっている可能性もありますが、病院内を案内してくれたり、説明会を開いたりしているので参加するのも良いでしょう。

実際に自分の目で見て触れると、自分が働く具体的なイメージがつかめるようになります。チャンスをうかがって、現場で働いている看護師に質問や相談をしてみるのも良いでしょう。

高校生なら看護師になるための道はたくさんある

高校生が看護師をめざすならば、看護系大学や専門学校に進学するのが一般的です。
しかし、大学や専門学校はたくさんあり、入学者の選抜方法も一様ではありません。
まずはていねいに情報収集して、自分にあった進学先と進学方法を選びましょう。

進学をする場合は、できるだけ早く志望校を決める必要があります。
もし、まだ看護師をめざすかどうか決めかねているのであれば、一度看護師職業体験に参加してみてはいかがでしょうか。
将来を決める有益な体験になるはずです。

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