総合トップ 情報かる・ける職種・資格について心理カウンセラー心理カウンセラーの資格の難易度は?合格率や受験資格を解説
情報 かる・ける

心理カウンセラーの資格の難易度は?合格率や受験資格を解説

この記事の監修者
すずきめい
すずきめい
【資格】
公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士、幼稚園教諭一種免許、保育士、相談支援専門員、医療的ケア児等コーディネーター、児童発達支援管理責任者

【プロフィール】
未就学児のご家庭支援から障がいのある方々の支援に関わる。現在は、多様な経験を活かし、福祉全般の記事を執筆するウェブライターとして活動中。

心理カウンセラーに関する資格は、さまざまあります。
本記事では、心理カウンセラーにおすすめの資格について、難易度や合格率、受験資格などを解説します。
これから心理カウンセラーをめざす人は、ぜひ参考にしてください。

心理カウンセラーの資格の難易度

心理カウンセラーの資格の難易度

心理カウンセラーをめざすうえで、どの資格を取得するかは重要な選択となります。
資格によって受験資格や合格率、勉強時間などが異なるため、自分に合った資格を選ぶことが大切です。

心理カウンセラーにおすすめの資格について、それぞれの難易度を解説します。

メンタル心理カウンセラー

メンタル心理カウンセラーは、一般財団法人 日本能力開発推進協会が認定する資格です。
大学などでの学びが必要なく、比較的短期間の勉強で取得できることから、心理カウンセラーをめざす人に人気の資格となっています。

ここでは、メンタル心理カウンセラーの受験資格や合格率、勉強時間について解説します。

受験資格

メンタル心理カウンセラーの受験資格は、一般財団法人 日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関等が行う教育訓練において、全カリキュラムを修了することのみです。
協会指定の認定教育機関である、キャリカレの講座で学ぶことが必要となります。
比較的取得しやすい資格ではありますが、指定された講座の履修が必須です。

合格率

メンタル心理カウンセラーの合格率は公表されていません。
合否判定は得点率70%以上を合格とし、合否結果は答案受付後、約1ヵ月で送付されます。試験の難易度は高くないとされていますが、しっかりと学習し、理解を深めておくことが合格への近道となるでしょう。

勉強時間

メンタル心理カウンセラーの資格取得に必要な勉強時間は60時間とされており、指定通信講座のキャリカレでは学習標準時間が2ヵ月となっています。
わずか2ヵ月で心理カウンセラー資格を取得できるため、比較的短期間で資格取得をめざせる点が魅力です。
ただし、しっかりと学習し、知識を身につけることが重要なので、計画的に勉強を進めていきましょう。

臨床心理士

臨床心理士は、公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格です。
心理カウンセラーをめざす人にとって、獲得しておきたい資格の一つといえるでしょう。
ここでは、臨床心理士の受験資格や合格率、勉強時間について解説します。

受験資格

臨床心理士の受験資格は、指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足していること、臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了していることなどです。
また、諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有することや、医師免許取得者で、取得後に心理臨床経験2年以上を有することでも受験資格が得られます。
受験資格を得るためには、大学院での履修や実務経験が必要となるため、取得までにはある程度の期間を要します。

合格率

公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が公開している臨床心理士資格取得者の推移のデータによると、2023年は66.5%、2022年は64.8%となっています。
過去5年を見ると、65%前後で推移しており、一定の難易度であることがわかります。
しっかりと学習し、試験対策を行わなければ、合格することは難しいでしょう。

勉強時間

受験資格を有している場合、臨床心理士の平均的な勉強時間は、180時間くらいで約1~2ヵ月とされています。
臨床心理士試験の受験資格となる大学院過程で基礎を学べることを考慮すると、計180時間~360時間程度の勉強時間が合格の一つの目安となります。
ただし、個人差があるため、自分に合ったペースで着実に学習を進めていくことが重要です。

公認心理師

公認心理師は国家資格の一つです。
ここでは、公認心理師の受験資格や合格率、勉強時間について解説します。

受験資格

公認心理師の受験資格を得るためには、一般心理学や医学などの指定された科目を大学で履修し、指定された科目を開設する大学院に進んで指定された科目を履修して修了する必要があります。
また、4年制大学で指定の科目を履修し、卒業後に特定の施設で2年以上の実務経験を積むことでも受験資格を得ることが可能です。
大学や大学院での学習、実務経験が必須となるため、取得までにはある程度の期間を要します。

合格率

厚生労働省が公開している第7回公認心理師国家試験の結果によると、受験者数2,089人に対して合格者数1,592人で、合格率は76.2%となっています。
また、第6回公認心理師国家試験の結果によると、受験者数2,020人に対して合格者数1,491人で、合格率は73.8%でした。
合格率は70%前後で推移しており、一定の難易度であることがわかります。

勉強時間

公認心理師試験に合格するためには、多くの合格者の経験に基づき、約300~450時間の勉強が必要とされています。
要領に自信がない場合は、400時間以上を確保するのが望ましいでしょう。
合格に向けて、計画的に学習を進めていくことが重要です。

認定心理士

認定心理士は、公益社団法人 日本心理学会が認定する資格です。
心理学の基礎的な知識を有していることを証明する資格として、心理カウンセラーをめざす人にもおすすめです。
ここでは、認定心理士の受験資格や合格率、勉強時間について解説します。

受験資格

認定心理士の受験資格は、4年制大学で一定数の心理学の単位を修得したうえで申請すれば認められます。
日本心理学会の指定する、心理学に関する基礎科目を12単位以上、選択科目36単位以上の習得が条件です。
大学での学習が必須となるため、取得までにはある程度の期間を要します。

合格率

公益社団法人 日本心理学会が公表している審査数・取得者実績のデータによると、2023年度の総審査数3,144人に対して取得者が2,786人であり、合格率は約89%です。

公益社団法人 日本心理学会のホームページに資格取得に必要な単位数と科目名が記載されているので、確認しましょう。基準を満たした上で申請すると、資格を得ることができます。

、資格を取得すれば心理学の基礎的な学力と技能を習得している証明になります。ただし、大学での学習が必須となるため、取得までにはある程度の期間を要します。

勉強時間

認定心理士は申請で取得できる資格のため、資格取得のための勉強時間は不要です。
ただし、4年制の大学を卒業した後に申請することが原則になっているため、取得までにはある程度の期間を要します。

大学での学習を着実に進めていくことが重要です。

難易度を把握して自分に合った資格を選ぼう

心理カウンセラーにおすすめの資格について、難易度や合格率、受験資格などを解説しました。

メンタル心理カウンセラーは、一般財団法人 日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関等が行う教育訓練において、全カリキュラムを修了すると取得できる資格です。
比較的短期間で取得できることから、心理カウンセラーをめざす人に人気の資格となっています。

一方で、臨床心理士の合格率は、過去5年間に65%前後で推移しており、一定の難易度であることがわかります。
公認心理師も合格率は70%前後で推移しており、しっかりと学習し、試験対策を行うことが必要です。
認定心理士は、合格率が90%程度と高くなっていますが、大学での学習が必須となるため、取得までにはある程度の期間を要します。

自分に合った資格を選び、計画的に学習を進めていくことが重要です。

執筆者について

情報かる・けるは、医療・介護従事者として働いている方や、これから目指す方の「知りたい」に応えるメディア。 全国80,000件以上の求人を扱う弊社スタッフが、編集部として情報発信! “いい仕事が見つかる・いい仕事を見つける”ための、有益なコンテンツをお届けします。 https://x.com/karu_keru

いいねと思ったらシェア
見つかる・見つける かる・けるとは?

かる・けるは、医療介護の仕事を探せる求人情報サイト。あなたに合った医療介護求人が見つかります。すべてのお仕事情報は、勤務地、年収や月収などの給与、正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託などの雇用形態、施設のサービス形態といった条件で検索でき、希望に合う求人を簡単に探しやすいのが魅力です。就きたいお仕事が見つかったら、そのまま応募も可能。応募はダイレクトに求人掲載事業者に届くので、スピーディかつスムーズに進みます。医療介護分野での就職はもちろん、転職、復職の際にも活躍するサイトです。