
心理カウンセラーは、人の心の悩みに寄り添う仕事です。
向き不向きがあるため、自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。
心理カウンセラーに向いている人、向いていない人の特徴を知ることで、自分の適性を確かめることができるでしょう。
目次
心理カウンセラーに向いている人の特徴
心理カウンセラーに向いている人には、いくつかの特徴があります。
人に関心を持ち、物事を多角的に見られる視野の広さを持ち合わせていることが求められます。

人に関心がある人
人に関心がある人は、心理カウンセラーに向いています。
相談者の話に耳を傾け、その人がより幸せになるためにはどのように進んでいけば良いのかを、親身になって一緒に考える姿勢が大切です。
そのような姿勢は、相談者からも好感を持たれやすいでしょう。
視野が広い人
心理カウンセラーは、物事を多角的に見られる、広い視野を持っている人に向いている仕事です。
相談者の悩みは年齢や立場によって多岐にわたります。
それらに対して多様な角度から観察して情報を集め、総合的に見立てる力が求められるのです。
一定の距離感を保てる人
相談者に感情移入しすぎてしまうと、カウンセリングが成り立たなくなったり、お互いに依存し合う関係になってしまう危険性があります。
そのため、相談者との距離感を適切に保てる人が心理カウンセラーに向いています。
相手が心地良いと感じる距離感を保つスキルが必要です。
穏やかで辛抱強い人
心理カウンセラーには、穏やかで辛抱強い人が向いています。
相談者のなかには、悩みを話したいという気持ちはあるものの、なかなか話す決心がつかなかったり、うまく言葉にできなかったりする人も見受けられます。
そのような相談者に対して、穏やかな雰囲気で待つ姿勢や、根気強く悩みに向き合う粘り強さが役に立つでしょう。
また、どのような悩みにも落ち着いて対応し、客観性を維持できる精神的な安定が求めらます。
秘密を守れる人
相談者との信頼関係を築くためには、守秘義務を守れる人でなければなりません。
心理カウンセラーには、相談者から話された内容を、原則第三者と共有してはならないというルールがあります。
それを厳守できる強い倫理観を持った人が、心理カウンセラーに適しているといえるでしょう。
人の役に立つ仕事がしたい人
人の役に立つ仕事がしたいという情熱を持っている人は、心理カウンセラーに向いています。
心理カウンセラーは、相談者の痛みや悩みに寄り添いながら、解決の糸口を一緒に探していく仕事です。
相談者の心理的負荷の軽減に貢献できるため、知識やスキルが役立ったという実感を得やすい職業だといえます。
コミュニケーション能力が高い人
心理カウンセラーには、高いコミュニケーション能力や信頼される人柄が欠かせません。
相談者から悩みを聞き出すスキルだけでなく、関係各所とスムーズに連携をとる力が必要だからです。
相談者に関する情報収集はもちろん、関係者と情報共有を行うなど、随所で円滑なコミュニケーションが求められる職業なのです。
論理的に考えられる人
物事を論理的に考えられる人は、心理カウンセラーに適した資質を持っているといえます。
論理的に物事をとらえられる人は、わかりやすい説明ができると言われています。
心理学に関する知識をわかりやすく相談者へ伝えるだけでなく、相談者の悩みを整理し、筋道を立てて解決へと導くことができるでしょう。
細かい変化に気がつく人
人のファッションやメイク、髪型などのちょっとした変化への敏感さは、心理カウンセラーに必要な資質の一つです。
外見に現れる相談者の細かな心情の変化にも気付きやすいといえるでしょう。
自分から伝えなくても変化に気付いてもらえると、相談者は自分のことを見てくれていると感じ、好感を抱きやすくなるでしょう。
相手に寄り添える人
心理カウンセリングは投薬による治療とは異なり、相談者と二人三脚で改善に向けて取り組むものです。
そのため、相談者に心を開いてもらえるように寄り添う力が常に求められます。
相手に寄り添える思いやりのある人は、心理カウンセラーに適しているといえるでしょう。
心理カウンセラーに向いていない人の特徴
一方で、心理カウンセラーという職業に向いていない人の特徴もいくつかあります。
感情移入しやすい傾向がある人や、自分の意見を押し通してしまいがちな人は、心理カウンセラーとしては不適合かもしれません。

感情移入しやすい人
相手に感情移入しやすい人は、心理カウンセラーに向いていないといえます。
相談者に共感するあまり、自分のことのように感じて客観的に見れなくなり、カウンセラー自身の感情が不安定になってしまう恐れがあるからです。
精神的に不安定な状態では、良質なカウンセリングを提供することが難しくなります。
自分の意見を話すほうが好きな人
人の話を聴くよりも自分の意見を話すことを好む人は、心理カウンセラーには不向きです。
心理カウンセラーは、相手の価値観や判断軸にあわせて話を展開していく職業だからです。
相手の話に耳を傾けられずに自分の話をしたり、ついつい自分の意見を述べてしまう人には向いていないでしょう。
怒りやすい人
怒りっぽい傾向にある人は、心理カウンセリングを行ううえで支障をきたす可能性があります。
心理カウンセラーは、怒りに限らず、さまざまな感情を安定させるスキルが必要になります。
怒りの感情をコントロールできず、相談者にぶつけてしまうと、相談者は心を閉ざしてしまうでしょう。
人と話すことが苦手な人
人とのコミュニケーションが苦手だったり、好きではなかったりする人は、心理カウンセラーに向いていないでしょう。
相手がどのような相談者であっても、コミュニケーションを途絶えさせてしまっては、必要な支援が続けられなくなります。
人に関心がない人
人に関心を持てない人は、相談者のために必要な支援を考えることができず、話を引き出すことも難しくなります。
心理カウンセリングを行うなかで、人への興味関心が薄い場合は、カウンセリング自体を苦痛に感じてしまう恐れがあります。
学ぶ意欲がない人
心理カウンセリングに必要な知識は、一度身につけたら終わりではありません。
常に新しい知識や技術を学び続ける意欲が求められます。
学ぶこと自体が苦痛に感じられる人は、心理カウンセラーとして専門性を高めていくことが難しいかもしれません。
心理カウンセラーに向いてる人の特徴を知って参考にしよう
心理カウンセラーに向いている人には、人に関心を持ち、物事を多角的に見られる視野の広さを持っているなどの特徴があります。
一方で、感情移入しやすい傾向がある人や自分の意見を押し通しがちな人は、心理カウンセラーには不向きでしょう。
自分の性格や特性を見つめ直し、心理カウンセラーへの適性を見極めることが大切です。
向き不向きを知ることで、自分に合ったキャリアプランを描くことができるでしょう。