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栄養士の仕事で大変なこと10選!つらいと感じる場面は?

この記事の監修者
中村友也様_プロフィール
中村友也
【資格】
管理栄養士

【プロフィール】
管理栄養士ライター。 管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。その後独立し、現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。

栄養士の仕事は、事務作業と厨房内業務を兼務している場合もあり、業務量が多くなりがちです。
また、体力が必要な仕事や、コミュニケーション能力が求められる仕事も少なくありません。

この記事では、栄養士の仕事で大変なことを10個紹介します。

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栄養士の仕事で大変なこと・つらいこと10選

栄養士の仕事で大変なこと・つらいこと10選

栄養士の業務で、特に大変なこととして挙げられるのは以下の10個です。

  1. 時間内に大量のタスクを処理する
  2. 限られた予算内で栄養バランスの良い献立を考える
  3. 職場ごとの違いに対応する必要がある
  4. 働きながら管理栄養士の資格を取らなければならない
  5. 相手の立場に立った栄養指導を行う必要がある
  6. 立ち仕事が多い
  7. 他のスタッフと連携して業務を進めることが多い
  8. 職場の人数が少ないことも多い
  9. 責任が求められる
  10. スケジュールが不規則になりがち

一つずつ見ていきましょう。

1. 時間内に大量のタスクを処理する

栄養士の仕事は多岐にわたり、それらを時間内に処理することが求められます。

栄養士は、献立の作成や調理方法の改善、食材の管理、厨房での調理などさまざまな業務に携わります。
職場によっては、お客さんに栄養相談を実施する場合もあります。

これらのタスクを決められた時間を守りながらこなしていかなければなりません。
特に、給食現場では食事の提供時間を徹底して守ることが求められます。
また、人材不足の職場も多く、その場合は激務に拍車がかかります。

2. 限られた予算内で栄養バランスの良い献立を考える

献立を作成する際は、決められた予算を守ったうえで、バランスの良いメニューを考えなければなりません。
特に、病院等の治療食の献立は、厳しい栄養価の制限を守る必要があります。

予算の関係から使用できる食材が限られるなかでも、単調にならず、バリエーション豊かな献立に仕上げるためには、味付けや風味に変化を出すなどの工夫が大切です。

3. 職場ごとの違いに対応する必要がある

栄養士はさまざまな業界で働くことができますが、その分業界ごとの業務も異なります。
そのため、同じ業界でも職場によって仕事の仕方が大きく異なることも少なくありません。
栄養士は、そうした職場ごとの違いに対応する必要があります。

特に給食現場では、施設の特徴や給食対応の有無によって栄養士の業務や関わり方も大きく異なるため、高い対応能力が求められます。

4. 働きながら管理栄養士の資格を取らなければならない

管理栄養士の資格を取ることは、栄養士にとって大きなステップアップです。
しかし、働きながら管理栄養士の資格を取得するのは、簡単なことではありません。
栄養士から管理栄養士の国家試験に合格した方の割合を確認してみましょう。

管理栄養士国家試験の合格率

合格率 2019年 2020年 2021年
管理栄養士養成課程(新卒) 95.5% 92.4% 91.3%
管理栄養士養成課程(既卒) 18.0% 12.0% 19.1%
栄養士養成課程(既卒) 20.4% 17.8% 24.3%

管理栄養士養成校の新卒者の合格率は9割以上と高い一方、既卒の場合は2割程度となっており、働きながら勉強することの大変さがうかがえます。

5. 相手の立場に立った栄養指導を行う必要がある

栄養士でも、健康な方に対しては栄養指導を行う可能性がありますが、栄養指導は、相手の立場や状況、気持ちを踏まえて行うことが何よりも重要です。
頭ごなしに食生活を変えるようお伝えしても、相手の行動変容にはつながりません。
そのため、丁寧にコミュニケーションを取り、相手に寄り添った指導が求められます。

6. 立ち仕事が多い

栄養士は立ち仕事が多い職業です。
重い食材や調理器具を運ばなければいけませんし、厨房で調理にあたる際は基本的に立ちっぱなしのことも少なくありません。
また、食事の量や提供する人数が多ければそれだけ調理に時間がかかるため、立ち仕事の時間が長くなります。

7. 他のスタッフと連携して業務を進めることが多い

栄養士の仕事は、同じ厨房で働く調理師や、厨房以外の職員など、さまざまなスタッフと連携を取りながら進めなければいけません。
相手の立場を慮りながら、円滑なコミュニケーションを取っていくスキルが大切です。

8. 職場の人数が少ないことも多い

栄養士に限らず、スタッフ全体の人数が少ない職場も多く、それに比例して栄養士の忙しさが増していきます。
また、その職場に栄養士が一人しかいないこともあり、休みを取るタイミングなどに頭を悩ませることもあります。

そのような職場では、なかなか希望どおりの休みを取ることは難しいでしょう。

9. 責任が求められる

栄養士は、施設における食事の安全に責任を持つ立場です。
特にアレルギー食の対応は命に関わるため、間違いは許されません。
栄養士が一人しかいない職場に勤めているのであれば、仕事の大変さも、責任の重さもいっそう大きくなります。

10. スケジュールが不規則になりがち

栄養士の勤務時間はシフト制の場合もあります。
早朝や夜遅くの勤務もあるため、うまく休息を取れるような勤務計画を立てなければ、生活リズムが大きく崩れたり、体調を崩してしまいやすくなったりします。

栄養士は大変なことも多いがやりがいのある仕事

栄養士の大変さについて、10個ご紹介しました。
多忙になりやすく、責任も重い仕事ですが、その反面やりがいも大きい仕事です。
また、以下の記事では、どのような人が栄養士に向いているかを紹介しています。
参考にしてください。

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執筆者について

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