
「保育士の志望動機の書き方がわからない」
「新卒保育士は志望動機に何を書くべき?」
新卒の保育士として保育園の求人に応募するにあたって、上記のような悩みを持つ方もいるでしょう。
本記事では、新卒保育士が履歴書や職務経歴書の志望動機に書くべきことを解説します。
さらに、志望動機の書き方がわかる例文や、志望動機が思い浮かばないときの対処法も紹介するので、ぜひご覧ください。
目次
新卒保育士は志望動機に何を書けば良い?
新卒保育士が志望動機に書くべきことは以下の3点です。
- 保育士をめざした理由
- 志望する園で働きたい理由
- 入職後にしたいこと
「この保育園でなければならない理由」が伝わるよう、具体的に書きましょう。
保育士をめざした理由
新卒の保育士が志望動機を書く際には、まず「保育士になりたいと思った理由・背景」を示してください。
ただし、「子どもが好き」「小さい頃からなりたかった」など漠然とした内容では、他の応募者と差別化できず、採用担当者の印象に残りません。
差別化のためには、できるだけ具体的なエピソードを伝えることがポイントです。
例えば「子どもが好きだから保育士になりたい」と考えている場合、「なぜ子どもが好きなのか」や「子どもが好きになったきっかけ」を考えてみましょう。
初めて「保育士になりたい」と感じたときを振り返り、自分だけのエピソードを志望動機に盛り込んでください。
志望する園で働きたい理由
志望動機の説得力を高めるには、志望する保育園の特徴を踏まえてアピールしましょう。
「保育士になりたい」と伝えるだけでは、採用担当者に「うちの保育園ではなく、他の保育園でも良いのではないか」と思われるかもしれません。
対策として、志望する保育園の働き方や雰囲気、保育方針、職場環境などから、自身が共感できた部分を探してみましょう。
保育園の情報を丁寧にリサーチしたうえで、この保育園でなければいけない理由を述べると、採用担当者に熱意が伝わります。
志望動機は保育園独自の魅力に触れることが大切です。
入職後にしたいこと
最後に、志望する保育園に入職したあとにしたいことを具体的に書きます。
入職後に活躍している姿を採用担当者にイメージしてもらえれば、採用に大きく近づくでしょう。
入職後にしたいことを考える際には、自身の強みや経験と、志望する保育園の特徴をかけ合わせて考えると効果的です。
さらに自身の強みを発揮したエピソードも織り交ぜると、「入職後にも強みを活かしてくれそう」という期待感につながります。
保育士としての実務経験がない場合でも、学生生活で得た経験やスキルは、今後保育士として働く際にも活かせるでしょう。
【エピソード別】新卒保育士の志望動機の例文3選
ここでは、新卒保育士の志望動機の例文を、エピソード別に3つ紹介します。
- 保育実習
- 中学校・高校での職場体験
- 保育園での経験
履歴書・職務経歴書の作成時や、面接対策の参考にしてください。
保育実習
保育実習で実習先だった保育園を志望するのであれば、園の特徴や、求められている人材像を理解したうえでの応募であることを伝えやすいでしょう。
加えて、自身の経験やスキルを入職後にどう活かすか具体的に書くと、好印象を与えることができます。
私は幼少期から保育士になる夢を抱いていたため、専門学校に進学しました。
貴園を志望した動機は、保育実習を通じて「子どもの自発性を尊重する」保育方針に共感したからです。
特にそう感じたのは、貴園での実習中に、子どもたちと造形遊びの楽しさを共有したときです。
◯◯先生からの助言もあり、子どもたちが自分の表現を肯定し、造形の楽しさを存分に味わうことが、自由な発想を育む土壌だと理解しました。
私は現在の絵画教室のアルバイト経験を活かし、さまざまな造形活動を通じて子どもたちに表現の喜びを伝え、保育士として貴園に貢献したいと考えています。
中学校・高校での職場体験
中学校・高校での職場体験で保育園を訪れたことをきっかけに、保育士を志すケースもあるでしょう。
職場体験での具体的なエピソードを志望動機に盛り込み「保育士になりたい」と思った経緯を説明すると、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。
私が保育士をめざすようになったのは、高校時代の職場体験がきっかけです。
職場体験では保護者の方とも交流する機会があり、各家庭それぞれの悩みや不安を垣間見ました。
この出来事を機に、私は子どもたちの成長を支えると同時に保護者の方の心にも寄り添える保育士になろうと心に決めました。
貴園は保護者とのコミュニケーションを大切にし、子どもたちとともに居心地の良い場所を提供しています。
子どもたちだけでなく保護者の信頼を築き、安心感のある環境をともに作り上げたい思いから、貴園を志望しました。
保育園での経験
幼少期にお世話になった先生への憧れから、保育士をめざすようになった人も多いでしょう。
憧れの先生との思い出など具体的なエピソードを書きつつ、目標とする保育士像について触れると、保育士に対する思い入れをアピールできます。
私が「保育士になりたい」と思ったきっかけは、幼少期にお世話になった担任の先生の影響です。
先生は私が園庭で石を集めるのを見て、いつも優しく微笑みながら「きれいな石だね」と褒めてくれました。
この体験から、私は「先生のように優しい保育士になりたい」という目標を持ちました。
私も当時の先生のように、子どもたち一人ひとりの感情に寄り添い、あたたかく接する保育士になりたいと強く願っています。
子どもたちの心に残る存在になれるよう、責任を持って仕事に取り組みます。
【新卒保育士向け】志望動機が思い浮かばない場合の対処法
新卒保育士のなかには、志望動機が思い浮かばず悩んでいる人もいるかもしれません。
志望動機を作成する際には、自分自身と志望先それぞれに対する理解を深め、両者の共通点を見出すことがポイントです。
ここでは、志望動機が思い浮かばないときの対処法を3つ紹介します。
自分がやりたい保育について考える
まずは自己分析を行い、自分の価値観や保育観をより明確にしましょう。
自分の価値観や保育観と保育園の方針を見比べ、一致している箇所があれば、そこが志望動機になり得るポイントです。
逆に、自分の価値観や保育観が園の方針と大きく異なる場合、仮に採用されたとしても、入職後に働きづらさを感じてしまうでしょう。
自分の経験・スキルを整理する
自己分析では、自分の価値観や保育観に加えて、経験やスキルの再確認も行います。
自身の経験やスキルを整理し、そのなかから保育現場で活かせそうなものをピックアップしていきましょう。
例えば「ピアノや英会話教室に通っていた」「体力に自信がある」などの要素は、保育現場で活かしやすい強みです。
ここで見つけた強みを志望動機に盛り込む際は、その強みが活きそうな場面を具体的に伝えると良いでしょう。
例えば単に「ピアノを弾けます」と書くより、「ピアノを15年間習っていた経験を、保育園での音楽指導に役立てたいです」と書いたほうが、活躍する姿をイメージしやすいです。
保育園の情報を集める
志望する保育園への理解を深めることも、自己分析と同様に重要です。
メモやノートを用意して、公式ホームページや園見学で得た情報とそこから感じたことを、自分の言葉で書き出してみましょう。
特に保育園の保育指針・理念については重点的に読み込み、共感した部分をピックアップすると、志望動機に活かしやすくなります。
また、大学や専門学校の先輩がすでにその園で働いているなど人脈がある場合は、直接話を聞いてみることも有効です。
新卒保育士は今までの学び・経験を志望動機に書こう
新卒保育士は以下の3つを押さえた志望動機を書きましょう。
- 保育士をめざした理由
- 志望する園で働きたい理由
- 入職後にしたいこと
今までの学び・経験を振り返り、できるだけ具体的なエピソードを伝えると、他の応募者との差別化につながり、内定を得やすくなります。
志望動機が思い浮かばない場合は自己分析を行い、自分の価値観や保育観、スキルなどを理解することが重要です。
さらに、志望する保育園の情報を集めていくと、志望動機に書くべき内容が自ずと見つかるでしょう。