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鍼灸師になるための勉強内容は?勉強時間の目安や効率的な勉強法も紹介

この記事の監修者
さっとん
ライター、ブロガー、鍼灸師、医療系専門学校教員、FPの5足のわらじを履き、1児のパパとして子育てにも奮闘中。
ライフスタイルのことから医療の専門分野まで多彩な分野で活動している。

鍼灸師は、東洋医学の知識と技術を活かして、人々の健康をサポートする専門家です。
この職業に就くためには、専門的な教育と国家資格の取得が必要となります。

鍼灸師になるための道のりは決して簡単ではありませんが、適切な勉強方法と努力を重ねることで、夢を実現することができるでしょう。
本記事では、鍼灸師になるために必要な勉強内容や効果的な学習方法について、詳しく解説します。

これから鍼灸師をめざす方はもちろん、すでに勉強を始めている方にとっても参考になる情報です。
鍼灸師という魅力的な職業に近づくための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。

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鍼灸師になるために勉強する内容

鍼灸師になるために勉強する内容

鍼灸師になるためには、はり師ときゅう師の国家試験に合格する必要があります。
両方の資格を取得することで、晴れて鍼灸師として活動できるのです。

国家試験の勉強内容は多岐にわたります。
主な科目としては、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論などがあります。
これらの科目は、人体の構造や機能、疾病のメカニズムを理解するための基礎となる重要なものです。

はり師ときゅう師の国家試験は、ほとんどの科目が共通しています。
しかし、はり師にははり理論、きゅう師にはきゅう理論という、それぞれの専門分野に特化した科目も存在します。
これらの理論科目は、各施術の原理や効果、適応症などについての知識が問われるものです。

また、東洋医学の基礎知識や経絡経穴の位置、刺鍼・施灸の技術など、実践的な内容も重要な学習項目となります。
これらの知識と技術を総合的に習得することで、将来の鍼灸師としての基盤を築くことができるのです。

鍼灸師の勉強時間の目安

鍼灸師の資格を取得するためには、文部科学大臣または厚生労働大臣が認定した学校や養成施設で、3年以上の教育を受ける必要があります。
この期間中に、専門的な知識や技能を徹底的に学ぶのです。

授業以外の自主学習時間については、個人差が大きいものの、一般的には1日2時間程度が目安です。
ただし、理解度や苦手科目によって、必要な学習時間は変動します。

国家試験の準備に関しては、多くの受験者が試験の半年から1年ほど前から本格的な受験勉強をスタートさせる傾向があります。
この期間中は、より集中的に学習時間を確保することが重要です。

なお、鍼灸師の国家試験は毎年2月に実施されます。
試験日程を念頭に置きながら、計画的に勉強を進めていくことが大切です。

鍼灸師の効率的な勉強法

鍼灸師の国家試験に向けた勉強は、広範囲にわたる知識と技術の習得が求められます。
効率的に学習を進めるためには、適切な方法を選択し、計画的に取り組むことが重要です。

ここでは、多くの合格者が実践してきた効果的な勉強法を、いくつかご紹介します。
これらの方法を自分のスタイルに合わせて取り入れることで、学習効率を高めることができるでしょう。

覚える科目と理解する科目を区別する

鍼灸師の国家試験では、多くの科目を学ぶ必要があります。
効率的に勉強を進めるためには、科目の特性に応じて学習方法を変えることが重要です。

暗記を中心に勉強する科目としては、医療概論、衛生学・公衆衛生学、関係法規、リハビリテーション医学、はり理論、きゅう理論などがあります。
これらの科目は、定義や法則、手順などを正確に覚えることが求められます。

一方、解剖学や生理学などは、単純な暗記だけでなく、人体の構造や機能の仕組みを理解することが重要です。
これらの科目は、図解や模型を使用しながら、理解を深めていく学習方法が効果的です。

科目の特性を見極め、適切な学習アプローチを選択することで、限られた時間を有効に活用できます。

過去問題を繰り返し解く

国家試験の対策として、過去問題を活用することは非常に効果的です。
特に、はり理論、きゅう理論、医療概論、衛生学などの科目では、過去問題を繰り返し解くことで、出題傾向や重要なポイントを把握できます。

公益財団法人 東洋療法研修試験財団のWebサイトでは、鍼灸師の国家試験の過去問題が公開されています。
これらの問題を活用し、自分の理解度を確認しながら学習を進めましょう。

過去問題を解く際は、単に答えを覚えるのではなく、なぜその解答が正しいのかを理解することが重要です。
解説を読み込み、関連する知識を深めることで、応用力も身につきます。

試験対策の本を活用する

市販されている試験対策の本は、効率的に学習を進めるうえで非常に有用なツールです。
書籍によっては、模擬問題と解説がセットになっているものもあります。

このような問題集を活用することで、実際の試験と同じような形式で練習を行うことができます。
また、解説を読むことで、より深い理解にもつなげられるでしょう。

過去問題や模擬問題を解いて、応用問題や総合問題で間違いがあった場合は、参考書や教科書に立ち返り、関連する基礎科目の復習を行うことをおすすめします。
この復習プロセスを通じて、知識の定着と理解の深化を図ることが可能です。

自分で解説を作成する

学習した内容を自分の言葉で説明できるようになることは、真の理解につながります。
そのため、問題を解いたあとに自分で解説を作成する方法が効果的です。

自分で解説を作成することで、頭の中で知識が整理され、学習内容の定着度が高まります。
また、アウトプットする過程で、理解が不十分な部分や曖昧な点が明らかになるため、さらなる学習のきっかけにもなります。

この方法は、特に難しい概念や複雑な仕組みを理解する際に有効です。
自分なりの言葉で説明することで、知識が確実に身につき、忘れにくくなります。

鍼灸師になるための勉強内容や効果的な勉強法を知ろう

鍼灸師になるためには、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論などの幅広い科目を学び、はり師ときゅう師の国家試験に合格する必要があります。
この道のりは決して簡単ではありませんが、効果的な勉強法を実践することで、目標達成に近づくことができるでしょう。

覚える科目と理解する科目を区別し、過去問題を繰り返し解くことは、効率的な学習の基本です。
また、試験対策の本を活用したり、自分で解説を作成したりすることで、知識の定着と理解の深化を図ることができます。

鍼灸師をめざす方々は、これらの勉強方法を参考にしながら、自分に合ったスタイルを見つけましょう。
計画的かつ継続的な学習を通じて、確実に目標に近づいていくことができるはずです。

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