
歯科衛生士として働こうとしている方や歯科衛生士として働いている方のなかには、「何歳まで働けるのだろう」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
また、「歯科衛生士になるには年齢制限があるのだろうか」と、資格を取りたいけど今からでも間に合うのかが気になっている方もいるかもしれません。
そういった方のために、この記事では、歯科衛生士として働くには年齢制限があるのか、資格取得は何歳までかをご紹介します。
目次
歯科衛生士は何歳まで働けるのか
実際のところ、歯科衛生士に年齢制限はあるのでしょうか。
また、歯科衛生士は、何歳まで働くことができるのでしょうか。
そのような疑問にお答えすべく、ここでは、歯科衛生士には年齢制限があるのかを解説します。
歯科衛生士の資格に年齢制限はない
結論からいうと、歯科衛生士には、働くうえで年齢制限は設けられていません。
職場ごとに定められている定年が年齢制限であるといえます。
歯科衛生士の定年については、次の見出しで詳しく説明しています。
また、歯科衛生士の資格取得にも年齢制限はありません。
年齢による免許の返納義務もないため、定年までは、働く意欲さえあれば働けます。
歯科衛生士の一般的な定年
歯科衛生士の定年は、勤務先によって異なりますが、60歳〜65歳が一般的です。
勤務先の職場によっては定年制度を設けていない職場もあるため、一度、定年に関して就業規則を確認することをおすすめします。
また、歳を重ねても歯科衛生士として働き続けることは可能ですが、長時間立って行う業務も多いため、肉体的に厳しくなることも考えられます。
年齢や健康状態に合わせて、業務内容の見直しも視野に入れると良いでしょう。
高齢になった場合の職場として、訪問歯科診療を選択することも可能です。
訪問歯科診療では、患者さんも高齢者が多く、外来診療と比較しても業務にスピードを求められることはなく、ある程度は自分のペースで落ち着いて働けます。
就業歯科衛生士の平均年齢と年齢層は
現在、歯科衛生士として働いている方の平均年齢と年齢層を、厚生労働省が発表している資料をもとにご紹介します。
割合の低い部分に属していたとしても、歯科衛生士として働けないというわけではないので、あくまでも参考資料にしてください。
平均年齢
参照元:厚生労働省第6回歯科医療提供体制等に関する検討会資料
平成30年の歯科衛生士の平均年齢は34.8歳、令和2年度の歯科衛生士の平均年齢は、35.5歳でした。
また、厚生労働省の資料から作成した上記グラフから、歯科衛生士の平均年齢は年々上昇傾向にあることがわかります。
平均年齢が上昇傾向である理由としては、結婚や育児で一度離職した方が、育児などが落ち着いたタイミングで、歯科衛生士として復帰していることなどが挙げられるのではないでしょうか。
つまり、歯科衛生士は、いったん現場を離れても復職しやすい資格であることがいえるでしょう。
就業歯科衛生士の年齢層
参照元:厚生労働省第6回歯科医療提供体制等に関する検討会資料
厚生労働省の資料から作成した上記グラフによると、20歳代から50歳未満までの若い世代での就業人数が多いことがわかります。
令和2年度、就業歯科衛生士の人数が最も多い年齢層は、25〜29歳です。
また、50歳を越えると急激に歯科衛生士としての就業人数が減少していることもわかります。
全体的に見た人数は50歳を越えると減少していますが、50歳を超えても働いている歯科衛生士は多くいることからも、年齢制限なく働ける職業であるといえるでしょう。
歯科衛生士は働き方次第で何歳まででも就業可能
歯科衛生士に年齢制限はなく、勤務先の職場が定める定年まで働くことができます。
よって、働く意欲さえあれば、何歳になっても働くことが可能です。
しかし、歳を重ねるごとに、体力的に厳しくなる業務内容も出てくる可能性があるため、その場合は職場と相談をしましょう。
職場によっては、業務内容を絞ってくれるといった配慮があるかもしれません。