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歯科衛生士を辞めたいと思ったら?理由や辞める前に考えるべきこと

退職を検討している歯科衛生士のなかには、「このような理由で辞めても良いのだろうか」「辞めたあとで後悔しないだろうか」と不安になり、決断を迷っている人もいるでしょう。
この記事では、歯科衛生士が辞めたいと考える理由のうち代表的なものや、辞めたいと思ったときにやるべきこと、退職までの流れなどを紹介していきます。

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歯科衛生士を辞めたいと思う理由

歯科衛生士を辞めたいと思う理由

歯科衛生士が辞めたいと考える理由は人それぞれですが、特に多いものとしては以下の5つがあります。

  • ライフスタイルの変化
  • 人間関係があまり良くない
  • 業務内容に不満がある
  • 給与が低い
  • 福利厚生が充実していない

それぞれ見ていきましょう。

ライフスタイルの変化

結婚、妊娠、出産といったライフスタイルの変化は、歯科衛生士の退職理由のなかでも代表的なものです。
育児が始まるとフルタイムでの仕事が難しくなり、パート・アルバイトで働ける職場に転職する人もいます。

その他にも、家族の転勤によって引越したり、親の介護が必要になったりと、一口にライフスタイルの変化といっても、事情はさまざまです。
特に、介護休暇などの福利厚生が充実していない職場や、時短勤務を認めていない職場では、退職を検討せざるを得ない状況に置かれる人が増えるでしょう。

人間関係があまり良くない

人間関係がうまくいっていないことによるストレスも、退職を考える理由になり得ます。
特に小規模のクリニックでは、大規模の病院よりも職員一人ひとりとの関係が密接になるため、折り合いの悪い相手ともコミュニケーションせざるを得ず、人間関係でのストレスを溜めやすい傾向にあります。
また、スタッフ同士だけではなく、クリニックの経営方針が受け入れ難かったり、院長がスタッフの意見に耳を傾けないような場合も、同じくストレスがたまるため、辞めたいと考える理由になるでしょう。

業務内容に不満がある

業務内容への不満から転職を考える歯科衛生士もいるでしょう。
歯科衛生士の三大業務といえば、歯科衛生士法に定められている歯科予防処置・歯科診療の補助・歯科保健指導の3つです。

しかし、クリニックによっては受付業務や器具の洗浄・滅菌まで担当することもあるのが現実です。
なかには雑務に忙殺され、三大業務やスキルアップに十分な時間を割くことができない不満から、退職を決断する人もいます。

給与が低い

給与の低さを理由に退職する歯科衛生士もいます。
歯科衛生士の給与は近年上昇傾向にありますが、全産業の平均よりも依然として低い水準にあります。

歯科衛生士の業務内容は前述のとおり多岐にわたりますが、業務の多忙さと給与が見合っていないと考え、退職を考える歯科衛生士は少なくありません。
ただし、職場によっては昇給制度が整っているところもあるため、退職を検討する際には、将来的な昇給も考慮すると良いでしょう。

福利厚生が充実していない

福利厚生が充実していないために退職を考える歯科衛生士もいます。
特に、個人経営でスタッフが5人未満のクリニックの場合、社会保険の加入義務がないため、個人で負担する年金や医療保険の金額が大きくなる可能性があります。
福利厚生の充実を求めるなら、より大きなクリニックや病院への転職を考えるようになるでしょう。

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歯科衛生士を辞めたいと思ったときにやるべきこと

歯科衛生士を辞めたいと思ったときにやるべきこと

歯科衛生士を辞めたいと思っても、勢いのまま退職すると後悔する可能性があります。
以下の2点を行い、本当に辞めるべきか、続けるべきかを冷静に判断しましょう。

  • 辞めたい理由を明確にする
  • 辞めた場合のデメリットを考える

一つずつ解説していきます。

どうして歯科衛生士を辞めたいのかを明確にする

まず、なぜ自分が歯科衛生士を辞めたいのか、理由を明確にします。
理由が明確になったら、次はそれを解消する方法を考えてみましょう。
辞める以外に解消できないケースも多いですが、辞めることなく解消する方法が見つかることもあります。
辞めたい理由の解消方法がわからないときには、同僚や先輩に相談してみるのも良いでしょう。

歯科衛生士を辞めた場合のデメリットを考えてみる

辞めたあとの仕事や生活についても想像してみましょう。
より良い条件で転職できる目星がついているなど、辞めたあとの見通しがある程度立っているのであれば、退職に向けた行動を起こしても良いでしょう。

しかし、辞めることによるデメリットが大きそうな場合や、過去の転職回数が多い場合は、いったん立ち止まり、慎重に検討したほうが良いかもしれません。
また、「考えると眠れない」「気分が落ち込みがち」など、仕事のストレスから心身に異常をきたしている場合は、退職を決断する前に医療機関を受診し、自分の状態を確認してください。

歯科衛生士を辞めると決断したらやるべきこと

歯科衛生士を辞めると決断したらやるべきこと

歯科衛生士が退職する際の手順は以下のとおりです。

  • 退職時期を決める
  • 退職の報告をする
  • 業務の引継ぎやあいさつ回りをする

辞める理由と、辞めた後のことを考えたうえで、退職の意思を固めた方は参考にしてください。

いつ退職するかを決める

退職の意思が固まったら、まずは退職する日を決めてしまいましょう。
退職する日を決めたら、そこから逆算する形で、転職活動をする時期や、職場に退職の意思を伝える時期、引き継ぎなどのスケジュールを組み立てていきます。

また、退職する日を決めるうえで重要な要素になるのが、ボーナスの支給日です。
ボーナスを受け取らずに辞めるのか、受け取ってから辞めるのかで、手元に残る金額が大きく変わります。

退職の報告をする

退職の意思を職場に伝えるタイミングは、原則として就業規則に従いましょう。
民法上は2週間前までに伝えれば退職することが可能ですが、円満な退職をめざすのであれば就業規則を優先してください。

退職の意思を伝える相手は直属の上司です。
引き止めにあうことのないよう、「退職を検討しています」などの曖昧な言い方は避け、「退職します」とはっきり伝えましょう。
退職理由については、基本的には一身上の都合で問題ありませんが、詳細を聞かれた場合は「給料が少ない」「人間関係が悪い」などのネガティブな理由を挙げずに、「ライフスタイルの変化」「スキルアップしたい」など前向きな理由を伝えると角が立ちません。

業務の引き継ぎ、挨拶回りをする

退職までに業務の引き継ぎや、挨拶回りを済ませます。
歯科衛生士が引き継ぐ内容としては、担当患者さんの情報や、器具の扱い方などです。
引き継ぎはできるだけ早い時期に行い、不明点は退職日までに質問してもらうようにしましょう。
また挨拶は、退職日に院長や上司、同僚に対して行うのはもちろんですが、クリニックを訪れた担当患者さんにもできると良いでしょう。

歯科衛生士を辞めたいなら理由を明確にしてから転職を

歯科衛生士が辞めたいと思う理由のうち、よく挙げられるものを5つ紹介しました。
辞めたいと思っても勢いで退職せず、辞めたい理由を明確にし、退職後のこともよく考えたうえで判断してください。
しっかり考えたうえで、辞める決断をした場合は、退職日から逆算して退職スケジュールを組み、就業規則に従うかたちで円満退職をめざしましょう。

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