
歯科衛生士は全国の歯科医院や総合病院、介護施設など職場の選択肢が幅広く、ブランクを経てからパート・アルバイトとして復職を希望する方も少なくありません。
同時に、歯科衛生士として働こうと考えている方にとって特に気になるのが、「どのくらいの時給をもらえるのか」という点でしょう。
本記事では、歯科衛生士の時給相場をパート・アルバイトと常勤の場合に分けて解説しています。
歯科衛生士をめざしている方、転職を検討している方は、職場選びのヒントにしてみてください。
目次
歯科衛生士の時給はどのくらい?
令和4年度賃金構造基本調査によると、歯科衛生士の短時間労働者の時給は全体で1,720円となっています。
2020年に発表された歯科衛生士の勤務実態調査報告書によると、歯科衛生士の時給で一番多かったのは、1,100~1,300円の層でした。
ここからは、歯科衛生士の時給の相場はどのくらいなのか詳しく解説していきます。
パート・アルバイトの場合
非常勤で働いている歯科衛生士を対象に行った、給与に関する調査は以下のような結果になりました。
1,100円以上 1,300 円未満:27.7%
1,300円以上 1,500 円未満:26.4%
1,500円以上 1,700 円未満:18.8%
1,700円以上 1,900円未満:5.9%
1,300円以上の時給で働いている方も少なくなく、一般的なパート・アルバイトの平均時給1,223円と比較すると相場は高めです。
働く地域や勤め先によっては、1,500円以上という高時給も期待できるでしょう。
また、非常勤の歯科衛生士の年収は130万円未満が58.2%、130 万円以上 300 万円未満の方は32.5%でした。
なお、歯科衛生士として働く方の39%が非常勤を選んでおり、ワークライフバランスを取りつつ、給与面も妥協せずに働きやすい職業だといえます。
常勤の場合
常勤の歯科衛生士の時給分布は以下のとおりです。
1,100円以上 1,300 円未満:27.3%
1,300円以上 1,500 円未満:19.3%
1,500円以上 1,700 円未満:18.2%
1,700円以上 1,900 円未満:9.1%
1,900円以上 2,100円未満:8.0%
上述したパート・アルバイト勤務と傾向は似ているものの、常勤になると1,100円未満の割合が減り、1,700円以上の時給を得ている方が増えるという結果になりました。
なお、常勤の歯科衛生士の年収は次のようになっています。
130万円以上 300万円未満:31.3%
300万円以上 400万円未満:35.3%
400万円以上 500万円未満:16.6%
500万円以上 600万円未満:6.5%
600万円以上 700万円未満:3.6%
700万円以上 800万円未満:2.2%
800万円以上 900万円未満:0.9%
900万円以上 1,000万円未満:0.1%
このことから、歯科衛生士の平均年収は300万~400万円程度といえるでしょう。
歯科衛生士のボーナスについて知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

歯科衛生士の平均的な時給を知って働き方を考えよう
歯科衛生士の時給は、パート・アルバイトと常勤のどちらの雇用形態でも、1,100~1,300円の層が多数を占めています。
一般的なパート・アルバイトよりも、平均時給は高い傾向にあるといえるでしょう。
プライベートを優先するために短時間勤務を希望する方でも、お金のことを気にせずパート・アルバイトという雇用形態を選択しやすくなっています。
常勤を選択する場合、勤務先によっては1,700円以上の時給を見込めるかもしれません。
給与や勤務地、福利厚生など、優先したいポイントを鑑みて職場選びをしてみてください。