「歯科技工士には資格が必要?」
「資格取得には何年くらいかかるの?」
歯科技工士をめざすうえで、上記のような疑問を持つ方もいるでしょう。
歯科技工士は、歯を失った患者さんのために、人工的な歯を作ったり、修繕したりする仕事です。
本記事では、歯科技工士になるために必要な資格や、取得方法などについて解説します。
目次
歯科技工士には国家資格が必要
歯科技工士になるためには、国家資格である歯科技工士免許の取得が必要です。
歯科技工士免許を取得するためには、国家試験に合格したうえで、厚生労働大臣指定の登録機関である、一般財団法人歯科医療振興財団に登録しなければなりません。
ただし海外では、アメリカのように無資格でも歯科技工士として働ける国もあります。
歯科技工士の資格はどうやって取得する?
ここからは、歯科技工士の資格取得の方法として、以下の2つを紹介します。
- 歯科技工士国家試験の受験要件・概要
- 歯科技工士免許取得のための勉強内容
歯歯科技工士国家試験の受験要件・概要
歯科技工士になるために必要な国家資格を取得するためには、国家試験の合格が必要です。
ただし、国家試験を受験するためには、事前に受験要件を満たしておかなければなりません。
歯科技工士国家試験の受験要件は、以下のとおりです。
- 高校卒業後、歯科技工士教育機関で2年以上学び、知識と技能を習得すること
歯科技工士教育機関には2年制や3年制の専門学校、4年制の大学などがあり、夜間部が併設されている学校もあります。
歯科技工士国家試験の概要は以下のとおりです。
試験日 | 2月(年に1回) |
試験地 | 北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県 |
合格発表 | 3月に一般財団法人歯科医療振興財団ホームページまたは厚生労働省ホームページの、資格・試験情報のページで発表 |
歯科技工士の試験科目は、以下のとおりです。
学説試験 | 歯科理工学 歯の解剖学 顎口腔機能学 有床義歯技工学 歯冠修復技工学 矯正歯科技工学 小児歯科技工学および関係法規 |
実地試験 | 歯科技工実技 |
歯科技工士の学校では、主に試験について学びます。
学説試験では合計80点満点中48点以上、実地試験は合計90点満点中54点以上が合格ラインです。
加えて、それぞれの合格基準を満たさなければなりません。
歯科技工士国家試験の過去5年間の合格率は、90~95%と高い水準です。
令和4年度の試験では、904人中820人(90.7%)が合格しています。
歯科技工士の資格の取り方を把握して取得をめざそう
歯科技工士になるためには、受験資格を満たしたうえで国家試験に合格し、歯科技工士免許を取得しなければなりません。
国家試験は合格率が90%を超えますが、年に1回しかないため、しっかりとスケジュールを立てて勉強し、対策を万全にして臨みましょう。
歯科技工士の仕事内容や年収について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。