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介護福祉士にできることは?主な仕事内容やできないことを紹介

この記事の監修者
さとひろ
資格
社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員・介護福祉士・第二種衛生管理者など

【プロフィール】
特別養護老人ホームの生活相談員。介護職員やケアマネジャーも含めて約20年の経験あり。施設に勤めながら、ライターとして介護・福祉系の記事を執筆。

介護福祉士は、介護を必要とする方々の日常生活をサポートする専門職です。
身体介護や生活援助をはじめとして、利用者さんとそのご家族の相談に乗ったり、助言をしたりなど、幅広い仕事内容に取り組みます。

ただし、介護の現場で必要とされるすべての行為に介護福祉士が携われるわけではありません。
なかには制限がかけられている業務範囲もあるため、介護福祉士にできることとできないことを正しく理解しておきましょう。

本記事では、介護福祉士の主な仕事内容とあわせて、やってはいけない業務も解説します。

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介護福祉士にできることは?現場の主な仕事内容

介護福祉士にできることは?現場の主な仕事内容

介護福祉士は、介護を必要とする方々の日常生活を支援するため、次のような仕事を行います。

  • 身体介護
  • 生活援助
  • 相談・助言
  • 社会活動支援
  • チームマネジメント

これらの業務は、介護福祉士にできる仕事の代表例です。
それぞれの内容を詳しく見てみましょう。

身体介護

身体介護とは、介護を必要とする方の身体に直接触れて行う介助サービス全般を指します。
食事や入浴、排泄介助をはじめとして、体位変換、通院・外出介助、起床・就寝介助、服薬介助などは、利用者さんに直接触れる必要のある身体介護業務です。
また、利用者さんの自立した生活を支援するため、これらの行為を横で見守りながら声かけを行うことも、身体介護に含まれます。

利用者さんの身体状況や要望に合わせて、介護福祉士は適切な身体介護を提供しなければなりません。

生活援助

生活援助とは、日常生活を送るなかで必要になる家事を、介護福祉士が代行するサービスです。
訪問介護の場合には家事援助と呼ばれ、介護福祉士は利用者さん本人に代わって炊事、洗濯、買い物などの家事を行います。
掃除やゴミ出し、衣服の整理、薬の受け取りなども生活援助の一環です。

利用者さん自身でやりたくてもできない行為の代行を指すため、例えば本人のご家族のために買い物をしたり掃除をしたりといった内容は、生活援助に含まれません。
利用者さんの生活状況と要望に応じた生活援助を提供することで、自立した生活をサポートしましょう。

相談・助言

介護福祉士は、介護を受ける本人やご家族、関係者の方に対して介護に関する助言・指導を行います。
介護施設についての不安や福祉用具・保険・要介護認定に関する疑問など、利用者さんとそのご家族から相談を受けたときには、専門的な立場から助言しましょう。

ときには、利用者さんのご家族など、身近な人との人間関係に関して相談を受けることもあるかもしれません。
介護福祉士は、利用者さんやそのご家族の気持ちに寄り添い、適切な情報提供とアドバイスを行う必要があります。

社会活動支援

利用者さんの就労支援や地域活動に関する情報提供、社会活動への参加支援なども、介護福祉士の仕事の一つです。
介護が必要な状況であっても利用者さんが孤立しないよう、安定した社会生活と対人関係を築くためのサポートをします。
社会とのつながりは、利用者さんがリハビリを行ううえでのモチベーションアップにも寄与するでしょう。

具体的な内容としては、サークル活動など地域の催しものの情報提供、趣味活動のサポート、選挙や就労に関する支援などが挙げられます。
利用者さんの興味や能力に合わせて、社会活動への参加を促し、生活の質の向上をめざしてもらうことが大切です。

チームマネジメント

経験豊富な介護福祉士は、施設内のマネジメントを行い、チームをまとめるリーダーの役割を担うことがあります。
介護スタッフの指導・育成、業務管理などが主な仕事内容です。
ユニットリーダーや介護主任などとして、勤務シフトの作成・調整、チームメンバーのケア、介護サービスの見直しなどを求められるようになるでしょう。

また、他職種との連携も仕事の一つです。
チームの円滑な運営と質の高いケアの提供をめざして、リーダーシップを発揮します。

介護福祉士にできないこと

介護福祉士の仕事内容は多岐にわたる一方で、「医療行為には携われない」という制限もあります。
糖尿病患者さんへのインスリン注射、摘便や床ずれの処置、点滴の管理などの医療行為は、介護福祉士にはできません。

一定の研修を受けた介護福祉士であれば医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養)を行えますが、医療行為と医療的ケアは別物です。
たとえ必要な研修を受けたとしても、医療行為に該当する業務を行った場合、医療行為違反となるため注意しましょう。

容体が不安定な利用者さんがいる場合は特に、医療行為に該当する専門的な処置が必要になる場面もあるかもしれません。
介護福祉士が行おうとしている処置が医療行為にあたるか迷ったときには、まず医師に相談することが重要です。

介護福祉士の資格でできること・できないことは正しく理解しておこう

介護福祉士は、利用者さんの身体介護から生活援助、相談・助言、社会活動支援まで、幅広い仕事内容を担っています。
現場で経験を積んだ方であれば、ユニットリーダーや介護主任などとして、多職種と連携しながら施設をまとめ上げる役割を任されることもあるでしょう。

一方で、介護福祉士には医療行為が禁止されており、インスリン注射や摘便、床ずれの処置、点滴管理などは行えません。
介護福祉士にできることとできないことを正しく理解し、利用者さんの自立した生活をサポートするため、適切なケアの提供が求められます。

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