
保育士の実技試験では、音楽・造形・言語の3分野のうち2分野を選んで試験を行います。
なかには試験直前に内容が発表されるものもあるため、あらかじめ過去問から出題傾向を読み解くなどの対策が必要です。
この記事では、保育士試験の実技における過去問題とその対策を紹介しています。
保育士をめざしている方や実技試験に不安のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
保育士実技試験の過去問の内容と対策
音楽・造形・言語の3分野のうち、どの2分野を選ぶかは受験者の自由です。
選択分野が決まったら、それぞれの過去問を把握したうえで保育士の実技試験に向けた対策を立てましょう。
保育士試験を受けるにあたって疑問がある方は、これらの記事もご参照ください。
「音楽」の過去問と対策
音楽の試験内容は、2曲の課題曲の弾き歌いです。
過去問題は以下のようになっており、毎年違う曲が指定されています。
- 2023年 幸せなら手をたたこう、やぎさんゆうびん
- 2022年 小鳥のうた、びわ
- 2021年 あひるの行列、ゆりかごのうた
- 2020年 大きな栗の木の下で、ニャニュニョのてんきよほう
- 2019年 どんぐりころころ、バスごっこ
- 2018年 おかあさん、アイアイ
- 2017年 こいのぼり、一年生になったら
- 2016年 かたつむり、オバケなんてないさ
音楽は事前に課題曲が発表されるため、自分が受験する年の課題曲がわかり次第練習を始めましょう。
演奏や歌に自信がない方は、課題曲が発表される前から過去問題で練習しておくことをおすすめします。
この際、子どもに聴かせることをイメージしながら練習することが大切です。
また、慣れないうちは、演奏に集中しすぎて歌声が小さくなってしまう場合があります。
ご家族や友人に見てもらって意見を聞き、人前での演奏にも慣れておきましょう。
人前で披露する機会が作れない場合は、ビデオに録画して自分で確認する方法もあります。
「造形」の過去問と対策
造形の試験は、保育のワンシーンを絵画で表現するといった内容になります。
過去問題は以下のとおりです。
前期 | 後期 | |
---|---|---|
2023年 | 雨の日の外遊び | -(12月10日試験実施) |
2022年 | フィンガー・ペインティング | 豆まき |
2021年 | 砂遊び | 色水遊び |
2020年 | 牛乳パックのおもちゃ遊び | 紙芝居 |
2019年 | 花や野菜のお世話 | 粘土遊び |
2018年 | お誕生日会 | 紙飛行機遊び |
2017年 | 給食の時間 | 落ち葉遊び |
2016年 | 水たまり遊び | お遊戯会 |
造形の問題は当日に提示されるため、試験で描く内容を事前に練習できません。
当日に出題された内容を自分でイメージして、人物や情景をうまく表現する必要があります。
屋内・屋外のどちらを提示されても対応できるように、過去問題も利用してさまざまなシチュエーションを絵で描く練習をしておきましょう。
また、造形の試験は45分間という時間制限もあるため、事前にストップウォッチを使って練習しておくと安心です。
構図や描き込み、仕上げや最終チェックなどの時間配分を決めて練習しておけば、本番も焦らず対応しやすくなります。
保育士試験の実技科目で造形を選択する予定の方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
「言語」の過去問と対策>
言語の試験では、3歳児クラスの子どもに聞かせることを想定したお話を行います。
過去問題は以下のとおりです。
2023年 | ①ももたろう ②3びきのこぶた ③おおきなかぶ ④3びきやぎのがらがらどん |
2022年 | ①ももたろう ②3びきのこぶた ③おおきなかぶ ④3びきのやぎのがらがらどん |
2021年 | ①ももたろう ②3びきのこぶた ③おおきなかぶ ④3びきのやぎのがらがらどん |
2020年 | ①ももたろう ②3びきのこぶた ③おおきなかぶ ④3びきのやぎのがらがらどん |
2019年 | ①ももたろう ②3びきのこぶた ③おむすびころりん ④3びきのやぎのがらがらどん |
2018年 | ①おむすびころりん ②3びきのこぶた ③3びきのやぎのがらがらどん ④てぶくろ |
2017年 | ①うさぎとかめ ②おむすびころりん ③3びきのこぶた ④にんじん、ごぼう、だいこん |
試験当日は、4つの物語のなかから一つを選択して、3分間でお話を行います。
絵本や紙芝居など道具などの使用は禁止されているため、身振り手振りや表情、声だけでお話しなければなりません。
絵を見せられないため、絵本と同じ言葉で話すと子どもが理解できない可能性もあります。お話だけで内容を理解してもらえるよう、工夫とアレンジを練習の時点で考えておきましょう。
過去問をチェックしてしっかりと対策しよう
保育士試験の実技分野である音楽と造形、言語それぞれの過去問題を紹介しました。
毎年違う問題が出題される分野もありますが、基本的には子どもを対象とした内容になっているため、過去問題を利用して練習することで試験のイメージをつかめるでしょう。
3分野のなかでも、造形は試験当日にならないと課題がわかりません。
本番でパニックにならないよう、過去問題を使った練習が重要になります。
自分が選択する分野に合わせてきちんと対策し、保育士の実技試験合格をめざしてみてください。