日常生活において福祉用具を必要とする人に対し、用具の選び方や使い方などのアドバイスを専門的に行う福祉用具専門相談員。
今回は、福祉用具専門相談員の受験資格や、指定講習の内容を解説します。
福祉系の資格取得をめざしている人、福祉用具専門相談員に興味がある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
福祉用具専門相談員の受験資格とは
はじめに、福祉用具専門相談員の受験資格について解説します。
受験資格はない
福祉用具専門相談員の資格を取るために、特別な受験資格は必要ありません。
都道府県が指定した研修機関で開催される福祉用具専門相談員指定講習を受講し、課程をすべて修了することで、誰でも福祉用具専門相談員の資格を取得できます。
福祉用具専門相談員指定講習
ここからは、福祉用具専門相談員指定講習について、もう少し詳しく解説します。
概要
福祉用具専門相談員は国家資格ではありませんが、介護保険法に基づいた資格であり、福祉用具専門相談員指定講習を受講することで取得可能です。
福祉用具専門相談員指定講習は、全国の都道府県が指定した研修機関で受けられます。
カリキュラム
福祉用具専門相談員指定講習のカリキュラムは6~8日間にわたり、修了評価を含め計51時間行われます。
詳細は以下のとおりです。
講習内容 | |
1日目 |
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2日目 |
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3日目 |
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4日目 |
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5日目 |
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6日目 |
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7日目 |
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計 | 51時間 |
費用
福祉用具専門相談員指定講習の受講費用は、テキスト代を含めて35,000~70,000円程度と、研修機関により異なります。
修了試験
指定講習受講後には、修了評価筆記試験を受けて合格する必要があります。
試験は、カリキュラム最終日の最後に行われます。
カリキュラム中に学んだ知識を整理しておけば、十分に対応できる内容です。
なお、万が一不合格となってしまっても、研修機関によっては後日補修を受けレポートを提出すれば、資格を取得できる場合があります。
指定講習を受けずに福祉用具専門相談員になれる職種
福祉用具専門相談員指定講習は誰でも受けられますが、特定の医療系・福祉系の国家資格を有している場合は、指定講習や試験を受けることなく福祉用具専門相談員として活躍できます。
該当する国家資格は以下のとおりです。
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 看護師
- 保健師
- 准看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 義肢装具士
資格取得の難易度については、以下の記事もご覧ください。
福祉用具専門相談員は受験資格不要で誰もがめざせる資格
今回は、福祉用具専門相談員の受験資格について解説しました。
福祉用具専門相談員は、指定講習を受けて修了試験に合格すれば、誰でもめざせる職種です。
高齢化が進んでおり、介護系の職種への需要は今後ますます高まることでしょう。
ぜひ、資格を取得してみてはいかがでしょうか。
福祉用具専門相談員の将来性を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。