福祉用具専門相談員には、どのような人が向いているのでしょうか。
福祉用具専門相談員は、福祉用具を必要とする人に使い方や選定の際のアドバイスを行う職種です。
本記事では、相談員に向いている人の特徴8つと、その理由を詳しく解説します。
目次
福祉用具専門相談員に向いている人の特徴
福祉用具専門相談員に向いている人の特徴には、次のようなものがあります。
福祉用具専門相談員に向いている人 | 理由 |
1.コミュニケーション能力が優れている人 | 利用者やご家族に最適な福祉用具の提案をするため |
2.聞き上手な人 | 利用者やご家族の話をしっかり聞き、ニーズを汲み取るため |
3.観察能力が優れている人 | 利用者の身体状況や在宅環境、性格などから、ニーズを汲み取るため |
4.介護や福祉に興味がある人 | 介護・福祉・医療現場が主な職場となるため |
5.高齢者や障がいのある方を助けたいと思う人 | 高齢者や障がいを持つ方が主な利用者となるため |
6.体力に自信がある人 | 介護用ベッドや移動用のリフトなど、大型の福祉用具を運搬する必要があるため |
7.行動力がある人 | 利用者の状況により、すぐに福祉用具が必要となるケースもあるため |
8.好奇心旺盛な人 | AIや介護ロボットの導入など、福祉用具は常に進歩しているため |
ここからは、相談員に向いている人の特徴と理由を、一つずつ詳しく解説します。
資格試験の難易度を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
1.コミュニケーション能力が優れている人
コミュニケーションがうまい人は、福祉用具専門相談員に向いています。
コミュニケーションに長けていれば、利用者やご家族とのやり取りを通して、ニーズを正確に汲み取った福祉用具を提案できるからです。
他にも、ケアマネジャーや福祉用具メーカーの担当者など、多職種間でのやり取りがたびたび発生するため、コミュニケーション能力を活かせる場面は多いでしょう。
コミュニケーションに苦手意識がある人は、日頃の業務のなかで報連相などを意識し、コミュニケーション能力を高めましょう。
2.聞き上手な人
福祉用具専門相談員の仕事では、利用者やご家族の話を傾聴できなければなりません。
聞き上手な人は質の高い傾聴を行えるため、福祉用具専門相談員に向いています。
傾聴によって、利用者のニーズを汲み取れることはもちろん、信頼を得ることで、提案した福祉用具を安心して使ってもらうことにもつながります。
また、傾聴を通して利用者からの信頼が深まる過程では、打ち合わせの段階でわからなかった、新たなニーズが浮き彫りになることもあります。
聞く力に不安がある人は、相手の話をさえぎらずにゆっくり話を聞く、相手が話しやすいよう話題が広がる質問を投げかけるなどの事柄を、普段の会話のなかでも意識してみましょう。
3.観察能力が優れている人
優れた観察眼も、患者さんのニーズや悩みを知るうえで役立ちます。
多くの利用者は、ニーズのすべてを言語化できるわけではありません。
利用者の話をしっかり聞きつつも、身体状況や性格、こだわりなど、言外の情報にも意識を向けることで、より良い提案ができるでしょう。
また、福祉用具導入後の定期訪問でも、適切に福祉用具を使用できているか、身体状況や在宅環境に変化はないかといった観察を行います。
観察力を高めるには、物事を考える際に最初の印象だけで結論を出すのではなく、より広い視野から見る、あるいは目を凝らして詳細に見るなど、複数の視点を組み合わせる習慣をつけると良いでしょう。
4.介護や福祉に興味がある人
介護や福祉に興味のある人は、福祉用具専門相談員に向いています。
福祉用具専門相談員の主な活躍の場は、福祉施設や医療現場です。
そのため、介護や福祉、医療にまつわる幅広い知識を身につける必要があります。
特に、介護保険制度や社会福祉制度といった制度は頻繁に改正されるため、常に最新の情報を頭に入れておかなければなりません。
相談員の将来性について知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
5.高齢者や障がいのある方を助けたいと思う人
福祉用具の主な利用者は、高齢者や障がい者です。
そのため、高齢者や障がい者の助けになりたいと考えている人は、福祉用具専門相談員に向いています。
6.体力に自信がある人
福祉用具専門相談員の仕事には、体力を活かせる場面もあります。
介護用ベッドや移動用のリフトなど、重い福祉用具を運搬するためです。
利用者のご自宅が集合住宅であれば、重い荷物を持って階段を登ることもあるでしょう。
また、暑い時期での屋外作業や、エアコンのない部屋で作業することもあります。
ただし、大型の福祉用具であれば複数の職員で運ぶため、体力に不安がある方や女性が活躍できないわけではありません。
相談員がなぜきついと言われるのかを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
7.行動力がある人
福祉用具専門相談員には、急な要望にも素早く対応できる行動力が必要です。
利用者の状況によっては、福祉用具が急遽必要になるケースがあるためです。
急な対応が必要になる場面としては、下記のようなケースが想定されます。
- 退院が急遽決まり、すぐに介護ベッドが必要になった
- 急激なADLの低下により、すぐに手すりやポータブルトイレの設置が必要となった
- 褥瘡ができてしまい、すぐに褥瘡予防のマットレスが必要になった
8.好奇心旺盛な人
福祉用具は、医療や福祉の進歩に合わせて、日々新しい製品が登場しています。
近年では、AIを導入した製品や介護ロボットなど、従来にはなかったタイプの福祉器具も見られるようになりました。
好奇心があり、こういった新しい福祉器具の情報を積極的に取り入れられる人は、福祉用具専門相談員に向いています。
福祉用具専門相談員に向いているかどうかはあくまで自分次第
福祉用具専門相談員に向いている人の特徴を紹介しました。
福祉用具専門相談員をめざす際の参考にしてください。
また、日毎の姿勢一つで身につけられるものもあるため、当てはまる項目が少なかった人でも心配はいりません。
相談員の年収を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。