
福祉用具専門相談員に関する勉強をするために参考書を買いたいけれど、何を買ったら良いかわからないという方はいませんか。
本記事では、福祉用具専門相談員に関するおすすめの参考書を紹介していきます。
福祉用具専門相談員は、高齢化にともない需要が高まってきている仕事です。
新たに福祉用具専門相談員を志す人だけでなく、看護師やケアマネジャーなどの医療従事者や、すでに福祉用具専門相談員として働いている人にも役立つ本を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
福祉用具専門相談員に必要な知識とは
勉強を始める前に、まずは福祉用具専門相談員として求められる知識を把握しておくと良いでしょう。
職種の前提知識があることで、効率的に勉強できます。
福祉用具専門相談員に求められる知識は、大きく以下のとおりです。
- 福祉用具に関する知識・取り扱い方
- 介護サービスや介護保険に関する知識
- 利用者の疾患を理解する医療知識
- ケアマネジャー・看護師など、連携する多職種の役割
福祉用具専門相談員は、福祉用具の販売や貸与サービスを行う事業所で働くこともあり、福祉用具に関する知識は必須です。
また、利用者は介護保険を利用してサービスを受けるため、介護保険に関する知見も深めておく必要があります。
他にも、利用者の状態をアセスメントするための疾患の知識、連携する機会の多いケアマネジャーの役割なども押さえておくと、臨床で役立たせることができます。

福祉用具専門相談員の参考書の選び方
「参考書を購入したいが、どう選んだら良いかわからない」という方のために、参考書の選び方を説明していきます。
あまり難しい本を選んでしまうと、途中で勉強がつらくなってしまうかもしれません。
自分に合った参考書を選びましょう。
参考書を買う目的に合わせて選ぶ
まずは、参考書を買う目的をはっきりさせましょう。
資格を取得したい人と、福祉用具専門相談員をはじめとした医療系の知識全般を得たい人では、選ぶべき本が異なります。
資格を取得したいのであれば、基礎的な知識を掲載している教科書のようなものに加えて、過去問や問題形式のものがあると本番の試験でも役立ちます。
また、資格取得を考えておらず、介護サービスなどの知識を広範囲に学びたい人は、福祉用具専門相談員だけに絞った内容の本ではなく、介護サービス全般を学べる本を選ぶと良いでしょう。
レベルに合わせた本を選ぶ
自分の医療知識のレベルに合わせた本を選びましょう。
医学書は難解なものも多く、医師や看護師などの医療従事者向けに書かれた本がほとんどです。
専門用語があまりにも多いと読み続けるのが困難になってしまうため、自分の医療知識のレベルに合う本を選択しましょう。
また、文章だけの本は苦手な方は、なるべく絵や図が多く掲載されている本を選ぶと学びやすいです。
口コミを見て選ぶ
口コミを参考にするのもおすすめです。
インターネットで本を購入する場合は、口コミや評価欄などで本の内容や評価を事前に確認しましょう。
また、可能であればすでに福祉用具専門相談員として働いている人や医療従事者に、おすすめの本を聞いてみるのも効果的です。
実際に利用した参考書の感想が聞けると、自分の参考書選びにも活かすことができます。
福祉用具専門相談員の勉強におすすめの参考書
参考書の選び方が理解できたところで、具体的な参考書を紹介していきます。
これから資格取得をしたい人におすすめ
医療従事者ではない方には、絵や図を多く用いた、直感で理解できる参考書が良いでしょう。
また、福祉用具専門相談員としての教養やあり方といった、就業後にも役立つ内容が掲載されているなど、教科書として長期的に利用できる1冊を選ぶと便利です。
①新訂 福祉用具専門相談員研修テキスト 第2版
出典:新訂 福祉用具専門相談員研修テキスト 第2版 | 介護福祉一般 | 介護福祉 | 福祉 | 商品情報 | 中央法規出版
介護認定や審査などを行っている社会福祉法人が編集しています。
福祉用具専門相談員の公的な研修本としても使われており、介護保険制度から福祉用具専門相談員の役割まで、総合的に学べる教科書的な本です。
福祉用具専門相談員の職業倫理やあり方も記載されています。
②福祉用具サービス計画作成ガイドブック 第2版
出典:福祉用具サービス計画作成ガイドブック 第2版
福祉用具専門相談員は、利用者・ご家族やケアマネジャー
本書では、実際の事例からアセスメントや計画作成までがわかるので、現場に出た際の仕事内容を追体験できます。
臨床に出たときにすぐに役立つ知識や、応用力が欲しいと考えている方におすすめです。
自立支援のための福祉用具ハンドブック
出典:自立支援のための福祉用具ハンドブック
福祉用具の販売や貸付・アドバイスをする専門的職業である福祉用具専門相談員は、福祉用具に関する知識は誰よりも持っていなければいけません。
本書では、福祉用具の取り扱い方や用途が、豊富な写真を用いながら説明されています。
教科書などとは別に、福祉用具の詳しい参考書が欲しい方におすすめです。
掲載写真が160点以上とかなり多く、実際のイメージが湧きやすいので、医療知識がまったくない人でも参考にしやすいでしょう。
すでに医療従事者である人におすすめ
ここからは、すでに医療従事者であり、医療知識を前提として持っている人におすすめの本を紹介しています。
すぐに現場で使える知識や技術を掲載した本が多いので、福祉用具専門相談員だけでなく、訪問看護やケアマネジャーなどにもおすすめです。
①福祉用具ヒヤリ・ハットあるある
出典:福祉用具ヒヤリ・ハットあるある|出版目録|ひかりのくに株式会社 こどもたちの未来のために
ヒヤリ・ハットとは重大な災害や事故には至らないものの、作業中にヒヤリとしたり、ハッとした現象を表します。
福祉用具によっては、気を付けていても医療事故が起きやすいものもあります。
本書は、実際に現場で起こりやすい福祉用具の医療事故を詳しくまとめた本です。
事故が起きやすい場面の解説だけでなく、対策も一緒にまとめられているため、訪問看護や病棟でも役立つ知識が多く、医療従事者にも幅広くおすすめできます。
②図解でわかる障害福祉サービス
出典:図解でわかる障害福祉サービス | 障害者福祉一般 | 障害者福祉 | 福祉 | 商品情報 | 中央法規出版
障がい者支援に携わるすべての人に向けた入門書のような本です。
福祉用具専門相談員だけでなく、ケアマネジャーなどの関連職や、障がい者サービス全般についての基本的な知識を学ぶことができます。
図解が多く平易な文章で書かれているため、医療従事者も、そうでない人も理解しやすいでしょう。
③訪問看護アイデアノート
出典:訪問看護アイデアノート – 照林社
訪問看護の現場で発生しやすい問題についてのエピソードが掲載されており、現場の工夫や知恵を学ぶことができます。
訪問看護師向けに書かれた本ですが、福祉用具専門相談員として働いている人が直面しやすい問題にも通じることが記載してあります。
すでに福祉用具専門相談員として働いている人におすすめです。
福祉用具専門相談員の本は、自分に合ったものを選ぼう
福祉用具専門相談員としての知識を得たいと思っても、勉強するにはさまざまな参考書があります。
「どのような参考書を使ったら良いかわからない」という人は、まずは自分が勉強したい目的を明確にすると良いでしょう。
加えて、自分のレベルや本の形態でセレクトすると、効率よく勉強できます。
本記事を参考に、自分に合った本を選んで、福祉用具専門相談員の勉強を始めてみましょう。