看護助手の仕事に就きたいと思う人のなかには、事前に知識をつけてから看護助手になりたいと考える人もいるかもしれません。
医療・介護系で数多くの講座を開講しているニチイですが、看護助手に関する講座を受けられるのでしょうか。
また、看護助手に関する民間資格と他社で開講している通信講座の例、ニチイにある医療・介護系の通信講座を紹介します。
目次
ニチイでは看護助手の通信講座を受講できない
結論として、ニチイで看護助手の通信講座は開講されていません。
以下に、詳細を説明します。
そもそも看護助手になるための資格は不要
看護助手は無資格で就くことのできる仕事です。
同じ看護系の職種である看護師は国家資格が必須ですが、看護助手は資格がいらないため、無資格、未経験でもなれます。
看護助手は、医療や看護が行われる現場で看護師の補助を務めることがメインの業務です。
医療行為は許可されておらず、介助業務や医療器具の準備、片付けなど、看護師のサポートを行います。
現在ニチイでは看護助手に特化したカリキュラムはない
2022年3月時点では、ニチイでは看護助手の内容に特化したカリキュラムはありません。
ニチイでは医療・介護に関する通信講座を展開し、国家資格合格に向けた対策講座や、就職への近道となるための民間資格取得をめざす講座などを複数開講しています。
看護助手に関わる他の民間資格はありますが、ニチイでは看護助手の講座は開講しておらず、カリキュラムもありません。
過去に看護助手向け講座を開講していたが現在は終了している
ニチイは過去に看護助手向けの通信講座を行っていましたが、現在は廃止となっています。
しかし、口コミサイトなどでは以前の情報が掲載されているため注意が必要です。
ニチイに看護助手の通信講座があると勘違いしないようにしてください。
通信講座で看護助手について勉強したいときは
現在ニチイでは看護助手に特化した講座は行われていませんが、他社の通信講座であれば開講しています。
ここからは、ユーキャンとヒューマンアカデミーの「たのまな」で開講している看護助手向け通信講座の内容と、看護助手が取得しておくと役立つ民間資格を紹介します。
ユーキャンの看護助手講座
看護助手に必要なノウハウを学べる講座で、学習期間は3ヵ月間、金額は36,000円(税込)です。
講座修了後に申請をすると、全国医療福祉教育協会から看護助手実務認定資格証を発行してもらえます。
テキストは3冊のみで、基本から実務に対応できる技術まで学べる内容で、添削課題はマークシート方式です。
標準的な学習期間は3ヵ月ですが、6ヵ月間は添削指導などすべてのサービスを受けられるため、余裕を持って受講できます。
ヒューマンアカデミー「たのまな」の看護助手講座
看護助手として勤務する際に役立つ知識やスキルを学べる講座で、学習期間は3ヵ月間、金額は36,700円(税込)です。
最後の修了認定試験に合格し講座を修了すると、ユーキャンと同じく、看護助手実務能力認定資格証を申請できます。
また、平成27年度の受講生のうち、ヒューマンアカデミー就職部が支援した受講生・修了生の就職内定率が97.7%と高いことも特徴です。
講座を運営するヒューマングループ内には人材サービス会社もあり、グループ全体で就職活動をバックアップしてくれます。
看護助手が取得しておいたほうが良い資格の種類とは
取得しておくと就職や実際の業務に役立つ民間資格を2種類見ていきましょう。
- メディカルケアワーカー
医療福祉実務能力協会が認定する民間資格です。
看護助手の地位と技術の向上を図るために看護助手能力に特化した国内初の民間資格として設けられ、看護助手として求められるスキルを証明します。
1級、2級に分かれ、1級の受験には2級に合格していることが必要です。
2級は1年以上の実務経験者または医療福祉情報実務能力協会が指定する教育機関で講座を修了していることが受験条件です。
2級は看護助手としての基礎的内容や病気、薬学の知識が問われ、1級はそれに加えて心理学や実技面が問われます。
試験は在宅で行い、受験料は税込で2級7,700円、1級8,700円です。
- 看護助手認定実務者試験
全国医療福祉教育協会が認定する民間の資格です。
医療現場で即戦力として活躍できる知識と技能を有しているかを客観的に判断するための試験です。
受験資格はなく誰でも挑戦でき、合格基準は正答率6割以上としています。
合格率は60〜80%です。
試験内容は、人体の構造や介助の方法、病気や法律など多岐にわたります。
受験費用は税込で一般受験の場合5,000円、団体受験の場合4,500円で、基本的に在宅での試験です。
ニチイの通信講座で学べる医療関係資格
ニチイでは、医療・介護に関する通信講座が豊富にあります。
看護助手をめざすのではなく、ほかの職種で医療や介護の現場に就職を希望する場合、ニチイの通信教育で医療・介護系の資格を取りたいと考える人もいるでしょう。
ニチイで看護助手以外の勉強をする際に、おすすめの講座を2種類紹介します。
医療関係ならメディカルドクターズクラーク講座 がおすすめ
医師が行う診断書や処方せんの作成、検査の予約など医師の事務作業を代行するために必要な知識と技術を身につける講座です。
レセプト作成や点検、医療費の算定など医療事務に必要な知識も学べます。
ドクターズクラーク(医師事務作業補助)、メディカルクラーク(医科・医療事務)の資格取得をめざし、講座修了後に受験して合格すると、2つの資格を取得可能です。
病院では医師の負担を軽減するため、事務作業を補助する人員の配置が評価の対象になっています。
医師の事務作業を補助する役割は、医療現場の質を向上させる重要なものといえるでしょう。
通信と通学を組み合わせて学習するスタイルで、受講料は175,134円(税込)です。
標準的な受講期間は約4ヵ月です。
介護関係なら介護事務講座 がおすすめ
介護事業において欠かせない介護報酬請求の事務スキルを学ぶ通信講座です。
ケアクラーク(介護事務)の資格取得を目標として、講座修了後に受験します。
介護保険制度や社会福祉サービス、介護事務職員の実務などに関するスキルと知識を学び、即戦力となって活躍できる実力をつけることが目的です。
未経験から介護関係の就職をめざして受講する場合、介護事務として実践的な知識と技術を学べます。
また、介護職のステップアップにも役立つ内容で、ケアマネージャーをめざしたい人にも有益な講座です。
受講料は40,333円(税込)で、目安の学習期間は約4ヵ月間、通信講座での学習です。
看護助手は無資格でも働ける!求人を探してみよう
看護助手は資格がなくても働ける仕事です。
民間資格は複数あり、ユーキャンやヒューマンアカデミー「たのまな」では看護助手に特化したカリキュラムの通信教育も設けられていますが、ニチイには看護助手の講座はありません。
看護助手として就職したい場合、看護助手の民間資格を取得したり、その他通信講座で医療・介護系の知識を身につけたりできますが、看護助手は無資格でも就職できるため、まずは求人を探してみるのも良い方法の一つでしょう。