
看護師は職業柄、清潔感が求められる立場です。
しかし、看護師でもおしゃれを楽しみたい人はいるでしょう。
この記事では、看護師のピアス事情を解説しています。
看護師がピアスを開けるベストなタイミングなども紹介していますので、ピアスの穴がすでに開いている人やこれからピアスを開けたい人は、参考にしてみてください。
目次
看護師はピアスをつけて良い?
看護師のピアスが許可されているかどうかは、勤務先のルールにより異なります。
看護師という職業柄、清潔・衛生の観点や患者さんに与える印象への配慮から、ピアスのルールを決めている職場が多いです。
ここでは、勤務先によるピアスのルールの違いや、ピアスが禁止される主な理由を紹介します。
勤務先によりさまざま
看護師のピアスのルールは、大まかに分けて3パターンあります。
- ピアスをつけてOK
- ピアスホールが開いているだけならOK
- ピアスはNG
勤務先によっては、髪の色や長さなどの規定とともに、ピアスを含むアクセサリー着用のルールが明確に決まっている場合があります。
ルールが決まっている場合は、ルールに従いましょう。
身だしなみのルールがあったとしても、ピアスについての内容まで細かく決まっていない場合もあります。
明確にルールがない場合は、先輩や勤務先の責任者に確認してみましょう。
ピアスをつけてOKの職場
減ってきているといわれていますが、ピアスの着用が許可されている職場もあります。
ただし、ピアスが許可されていても「左右に1つずつ、小さいワンポイントの物のみ可」など、派手ではないピアスに限られる場合がほとんどです。
ピアスが許可されている職場でも、耳からぶら下がるタイプのピアスは避け、派手ではなく外れにくい小さなピアスのみ着用するのが望ましいでしょう。
軟骨ピアスや複数のピアスは、相手によっては不快な印象を与えてしまうこともあります。
ピアスが許可されている場合でも、3つ以上の複数のピアスや軟骨のピアスは避けたほうが無難といえるでしょう。
ピアスホールが開いているだけならOKの職場
ピアスホールは一度安定するとすぐには塞がらないため、入職前からピアスホールが開いている場合、入職後にピアスホールを閉じるのは物理的に難しい場合もあります。
そのため、ピアスの穴が開いているだけなら問題ないという職場も多いでしょう。
ただしピアスホールを大きく拡張しているなど、ピアスを着用していなくてもピアスホールが目立つ場合は、印象が悪くなるかもしれません。
ピアスはNGの職場
多くはないですが、ピアスホールさえもNGとする職場もあります。
ピアスホールもNGの職場のなかには、明確な職場の決まりがないにも関わらず、先輩にピアス穴を注意されたり、男性のピアスに抵抗感を持つ人から苦言を呈されたりするケースもあります。
看護師のピアスが禁止される理由
ピアスは看護師業務に必要とはいえません。
ピアスが禁止されるのは見た目の問題だけでなく、看護師の業務上、下記のような理由があるからです。
- 清潔の観点から衛生的ではない
- ピアスを落とした場合、誤飲や怪我の可能性がある
- 患者さんに与える印象が悪くなる可能性がある
安全面や患者さんの心情を配慮すると、看護師の個人的なおしゃれであるピアスを禁止する職場が増えているのも理解できるのではないでしょうか。
ピアスを開けたい看護師はどうすれば良い?
看護師になったら、決してピアスを楽しめないわけではありません。
ピアスホールすらNGの職場でない限り、勤務中はピアスを外しておき、プライベートではピアスを着用して楽しむことができます。
看護師をめざしながらピアスでのおしゃれも楽しみたい人は、ピアス穴を開けるタイミングに考慮が必要です。
看護師として入職する前にピアスを開ける
開けた時期や体質にもよりますが、ピアスホールがしっかり定着すると、一定時間ピアスを外していても、穴が閉じづらくなります。
そのため、看護師として入職する前にピアスを外しても塞がらないよう、ピアスホールを定着させておくのがベストです。
ピアス穴を開けたい人は、看護学校在学中の実習がない時期や入職前、転職や長期休暇のタイミングで開けるのが良いでしょう。
ピアスホールを早く定着させる
ピアスホールは、簡単にいうと傷と同じです。
ファーストピアスをつけたままにしておくことで、時間の経過とともに周囲に皮膚が形成され、ピアスホールが安定していきます。
ピアスを開ける位置や体質により、個人差はありますが、ピアスをしていなくても穴が塞がらなくなるまでの期間は、おおよそ1〜2ヵ月といわれています。
看護師として勤務をはじめる前に、なるべく早くピアスを開け、ピアス穴を定着させておくと良いでしょう。
ピアス穴をきれいに早く定着させるには、以下の方法がおすすめです。
- 専門のクリニックで開ける
- ファーストピアスはなるべく外さない
手軽に自分でピアスが開けられる器具も販売されていますが、化膿などのトラブルがあるためおすすめできません。
ピアスホールを安全に早く定着させるためにも、医師や看護師がピアスホールを開けてくれる専門のクリニックを選びましょう。
看護師がピアスを隠す方法
ピアスやピアスホールが許可されている職場でも、周りの目などを気にしてピアスやピアスホールを隠したい人もいるかもしれません。
ここでは、ピアスやピアスホールを隠す方法を紹介します。
髪で隠す
髪型を工夫してピアスやピアスホールを隠すのは、最も手軽な方法です。
ボブヘアなどは比較的隠しやすいですが、ロングヘアで髪をまとめている場合などは、隠すのがやや難しいかもしれません。
また、耳たぶのピアスは位置的にもやや隠しづらいでしょう。
透明・肌色のピアスをする
つけているのが目立ちにくい、透明や肌色のピアスが販売されています。
勤務中のピアス着用が禁止されていない職場であれば、こうしたピアスを着用するのもおすすめです。
シリコンやガラス製、チューブタイプのものもあり、好みによって選ぶと良いでしょう。
ただし、肌色や透明でも、物によってはピアスをつけているとわかります。
当然ながら、勤務中に外れるおそれもあり、特に透明ピアスは落とした場合に見つけにくいので注意しましょう。
専用テープ・絆創膏で隠す
ピアスホールを隠すには、市販の絆創膏や専用のテープを貼る方法もあります。
手軽ですが、近くで見ると不自然に見えることもあります。
衛生や安全の観点から、絆創膏やテープは剥がれないようしっかりと貼り、毎日張り替えて清潔を保つようにしましょう。
隠すのではなく耳ピアスは諦める
ピアスを隠す方法ではありませんが、ピアスを諦めピアス以外のおしゃれを楽しむのも、選択肢の一つです。
勤務時間外に、イヤーカフやイヤリングでおしゃれを楽しむ、見えない場所にボディピアスをつけるなどの方法もあります。
看護師でも規則・節度を守ればピアスのおしゃれはできる
看護師は清潔感が求められる職業であり、外見のおしゃれが必要でないことは確かです。
ピアスに関する明確なルールがある場合は、勤務先のルールに従わなければいけません。
明確なルールがなく、常識の範囲内で個人の判断に任せられる場合にも、看護師の役割が何かを考えて行動すると良いでしょう。
ピアスだけで職務評価を下げてしまうのはもったいないことです。
職場のルールに則って、節度あるおしゃれを楽しみましょう。
看護師の身だしなみについては、次の記事でも解説しています。