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管理栄養士になるメリット・デメリットは?これから管理栄養士をめざす人へ

国家資格が必要な管理栄養士は、高齢化社会である日本においてこれから需要が高まると考えられる職種です。
管理栄養士の仕事内容を簡潔に説明すると、人々の食事作りの支援や栄養指導の実施が主になります。

特に高齢者や病気の方への食事のサポートは重要な役割を持っており、医療や介護の現場では管理栄養士の存在が欠かせません。
本記事では管理栄養士になるメリットとデメリットについて解説しますので、これからめざす方は参考にしてください。

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管理栄養士になる6つのメリット

管理栄養士になる6つのメリット

管理栄養士は専門性が高く、高齢化が進む日本において需要が高まる存在です。
また、困っている方を食事の面からサポートする仕事であることから、やりがいも大きく、たくさんのメリットがある職種といえるでしょう。

医療や介護の現場で活躍できる

病院や介護の現場での就業機会が多くあるのが、管理栄養士の特徴です。
高齢者や病気などで食べられる食事に制限がある方に対して、管理栄養士がメニューを考え、食事を提供します。

特に介護業界は今後需要がますます高まると予想されます。
要介護認定者数は、2000年の218万人から2019年には659万人と、3.3倍に増加しています。

医療や介護の現場で活躍できる

出典:要介護度別認定者数の推移

このことからも、管理栄養士の活躍の機会が今後増えていく可能性は高いです。

管理栄養士の詳しい仕事内容については以下の記事を参照してください。

食のプロフェッショナルとして将来性がある

コロナ禍における運動不足や、人生100年時代といわれる長生きが当たり前の時代に突入し、人々の健康への意識も高まっています。
機能性表示食品の市場規模は約3,000億円で、2019年度、2020年度は前年度と比べて10%以上の成長率がありました。

人々の健康意識の高まりから、企業や行政の健康増進への取り組みも盛んになることが予想されますので、食のプロフェッショナルである管理栄養士の活躍機会も増えていくでしょう。

正職員・正社員の機会が多くある

医療や介護の現場で活躍の機会があることを紹介しましたが、管理栄養士が求められるのはこれらの場所だけに留まりません。
小中学校や給食センターでのメニュー作りや食材の手配、保健所での市民への栄養指導や飲食店に対する行政調査サポート、サロンやジムでの栄養指導・レシピ提案、大学や企業での研究開発業務など、食のプロフェッショナルとしてさまざまな業界での就業機会があります。

経験を積んでいくことで、幅広い分野で長期的に活躍できる仕事といえるでしょう。

子育て後も働きやすい

管理栄養士は国家資格であり専門性が高い職種であるため、一度資格を取ってしまえば子育て後に復職しやすい仕事です。
主な職場となる病院、介護施設、給食センターなどは全国どこにでもある施設ですので、配偶者の転勤やライフスタイルの変化による遠方への引越しがあったとしても、再就職先を探しやすいことも特徴です。

また、勤務先にもよりますが、献立の考案や栄養指導といった考える業務の比率が高い職場であれば、体力的な負担も少なく年を重ねても再び働くことができるでしょう。

食事に対する声を間近で聞くことができる

就業先によっては、支援する方々の声を直接聞くことができることも、管理栄養士の魅力です。
保健所の場合、住民の健康増進のための食の相談会などを実施することもあり、生活病の予防・改善の手助けをすることで感謝の声をもらうこともあるでしょう。

ジムやサロンであれば、自ら担当するお客様への栄養指導やレシピの提案を行います ので、直接交流する機会もあり、レシピの感想や身体の変化といったお客様の声を間近で聞くことができます。
自分が人々の健康づくりを支えている という実感も持てますので、やりがいにもつながります。

転職時に活かしやすい

管理栄養士は専門性が担保されていることから、転職にも有利に働きます。
管理栄養士の数は毎年1万人ほど増加しており、令和2年末時点の有資格者は約25万人です。
しかし、管理栄養士を含む栄養士の有効求人倍率は令和2年度に2.08倍 となっており、令和2年度末の全国平均である1.10倍と比べて、かなり売り手市場であることがわか るでしょう。

女性比率の高い職種ですので、ライフステージの変化による休職や退職で、企業側が人手不足に陥りやすいという事情も背景にあるでしょう。
そのため、常に一定の求人が見込める仕事であるというメリットがあります。

転職時にも活かせる資格である管理栄養士について詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

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管理栄養士にデメリットはある?

管理栄養士にデメリットはある?

専門性が高く勤務先の選択肢も豊富にあるため、メリットの多い管理栄養士ですが、人によってはデメリットとなる部分もあります。
ここではデメリットといわれることを具体的に2つお伝えします。

給与水準が比較的低いイメージ

厚生労働省の職業情報提供サイトによると、管理栄養士を含む栄養士の平均年収は373.7万円 です。
管理栄養士は栄養士より専門性が高い職種となりますので、さらに高給となる傾向があるでしょう。

しかし、国家資格を取得するための労力や、業務内容の専門性の高さを考えると、平均年収がみあっていない、給与水準が低いと感じる方もいるようです。

職種を限定しない正社員全体の平均年収が324.2万円 ですので、管理栄養士の給与は決して低いわけではありません。
管理栄養士として栄養士のマネジメントを行う立場になったり、企業で商品開発部門の管理職を担うことで、さらに年収を上げていくことも可能でしょう。
管理栄養士の給与相場を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

現場ではハードワークが多い

給食センターなどでの調理業務を管理栄養士自らが担う職場であれば、大量の食材や重い調理器具の取扱いなどを行う必要があります。
また、現場作業は長時間立ち仕事となりますので、体力面でハードな部分もあることは否めません。
特に男性の場合は、女性比率の高い職場では力仕事を効率よくこなせる貴重な存在にもなります。

ですが、多くの場合は献立の作成や食材の発注、栄養や品質基準の管理が主な業務となりますので 、ハードワークを求められる職場であるかどうかは事前に確認すると良いでしょう。

管理栄養士は体力が求められる一面もありますが、その分現場で直接声を聞くこともでき、やりがいがある仕事です。

栄養士にはない管理栄養士のメリットとは

栄養士と比較されることが多い管理栄養士ですが、栄養士は専門学校など養成施設での養成課程を修了することで資格をもらえるのに対し、管理栄養士になるには国家試験を受ける必要があります。
試験の合格率は6割前後となっており 、希少性がある資格です。

栄養士にはない管理栄養士のメリットとは

栄養士が主に健康な方への栄養指導を対象としているのに対し、管理栄養士は病気の方や高齢者も対象となる ため、働き口も広いといえます。

管理栄養士はやりがいもあり、メリットの多い資格

管理栄養士は健康な生活になくてはならない食事を支える、貢献実感を得やすい職種です。
人々の生活に深い関わりがある分野を仕事にできるからこそ、感謝を得られることも多いでしょう。

また、これからどんどん高齢化が進む日本では、病気の方や高齢者を支える管理栄養士が必要不可欠な存在となります。
国家資格で専門性が高く、将来的にも需要が高まることが予想される管理栄養士は、とても魅力的な仕事であるといえるでしょう。

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