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管理栄養士になるための近道?通信講座や予備校で学べることとは

管理栄養士の通信講座をみて、通信講座だけで管理栄養士になれるのではと思った方もいるのではないでしょうか。
残念ながら、通信講座を受講しても国家試験の受験資格は得られず、管理栄養士にはなれません。
この記事では、管理栄養士資格を取得する方法と通信講座を受講するメリットを解説します。
これから管理栄養士を目指す方、管理栄養士の通信講座を受講したほうが良いのか迷っている方はぜひ参考にしてください。

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通信講座では管理栄養士の受験資格は得られない

管理栄養士の資格は、通信講座の受講や予備校へ通うだけでは取得できません。

なぜなら、管理栄養士になるために必要な国家試験は、栄養士の免許がないと受験できず、栄養士免許を取得するには、栄養士養成施設または管理栄養士養成施設として認可された学校を卒業しなければならないからです。

栄養士養成施設または管理栄養士養成施設として認可された学校は、すべて通学の必要な昼間部の学校であり、通信教育や認可されていない予備校で学んでも、栄養士免許は取得できません。

管理栄養士の資格を取るまでの流れ

管理栄養士の資格を取るまでの流れ

管理栄養士の資格はどうやったら取得できるのか、流れを確認しておきましょう。

栄養士養成施設栄養士の資格を取る

管理栄養士になる第一歩は、栄養士養成施設または管理栄養士養成施設を卒業し、栄養士の資格を取得することです。

栄養士養成施設、管理栄養士養成施設として認可された学校は、大学から短大、専門学校まで全国にあります。

栄養士養成施設栄養士の資格を取る

栄養士養成施設で学ぶルート

栄養士養成施設を卒業すると、申請のみで栄養士免許を取得できます。
栄養士免許取得後、一定期間以上の実務経験を積むことで、管理栄養士国家試験の受験資格が得られます。
必要な実務経験年数は、「5年−卒業した栄養士養成施設の修業年限」です。
例えば栄養士養成課程のある修業年限2年の短大や専門学校を卒業した場合、3年の実務経験が必要になります。

管理栄養士養成施設で学ぶルート

管理栄養士養成施設を卒業すると、栄養士免許を取得できるほか、すぐに管理栄養士国家試験の受験資格を得られます。
管理栄養士養成施設は、すべて4年制の学校です。

管理栄養士国家試験を受験する

以下の受験資格を満たしたら、国家試験に申し込みます。

<受験資格>
(1)修業年限が2年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、次のアからオまでに掲げる施設において受験受付期間末日までに3年以上栄養の指導に従事した者

(ア)寄宿舎、学校、病院等の施設であって、特定多数人に対して継続的に食事を供給するもの
(イ)食品の製造、加工、調理又は販売を業とする営業の施設
(ウ)学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する学校、同法第124条に規定する専修学校及び同法第134条第1項に規定する各種学校並びに就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成18年法律第77号)第2条第7項に規定する幼保連携型認定こども園
(エ)栄養に関する研究施設及び保健所その他の栄養に関する事務を所掌する行政機関
(オ)アからエまでに掲げる施設のほか、栄養に関する知識の普及向上その他の栄養の指導の業務が行われる施設

(2)修業年限が3年である栄養士養成施設((5)に該当する養成施設を除く。)を卒業して栄養士の免許を受けたあと、(1)のアからオまでに掲げる施設において受験受付期間末日までに2年以上栄養の指導に従事した者
(3)修業年限が4年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けたあと、(1)のアからオまでに掲げる施設において受験受付期間末日までに1年以上栄養の指導に従事した者
(4)修業年限が4年である管理栄養士養成施設を卒業して、合格発表日前日栄養士の免許を受けた者(卒業・履修見込証明書提出期限までに卒業する見込みの者を含む。)
(5)修業年限が3年である栄養士養成施設であって、栄養士法及び栄養改善法の一部を改正する法律 (昭和60年法律第73号)による改正前の栄養士法第5条の4第3号の指定を受けたものを卒業して栄養士の免許を受けた者

出所:管理栄養士国家試験|厚生労働省(一部変更)

<必要書類>
申し込みに必要な書類は以下のとおりです。

  • 受験願書
  • コンピューター入力カード
  • 縦6センチ、横4センチの写真
  • 免許等照合書及び実務証明書
  • 卒業・履修見込証明書(管理栄養士養成施設に入所している場合)

これらの書類を、受付期間内に提出してください。
受付期間は11月から12月頃、試験日は翌年2月か3月頃 ですが、年によっても変わります。
受験する年の受付期間や試験日は、厚生労働省の管理栄養士国家試験のサイトで確認してください。

受験料は6,800円で、収入印紙を受験願書に貼り付けて納付します。

合格発表は例年3月下旬、厚生労働省サイト「国家試験合格発表」のページで実施します。

合格者は住所地の都道府県で免許申請を行い、書類審査を経て厚生労働省での名簿登録が完了すると、管理栄養士として働けるようになります。

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管理栄養士の通信講座を利用するメリット

通信講座や予備校の対策講座を受講しなくても管理栄養士にはなれます。

しかし、年1回しか実施されない管理栄養士国家試験に確実に受かるためには、管理栄養士の通信講座や予備校の試験対策講座が大いに役立ちます。

特に栄養士養成施設を卒業した人は、栄養士として1~3年間働いたあとでの受験です。
実際の仕事を通して学ぶことも多いですが、その間に学校で学んだ知識を忘れてしまうこともあるでしょう。

通信講座や予備校の試験対策講座は、合格に必要な知識を取り戻したり、試験の傾向を把握したりするにはうってつけです。

管理栄養士養成施設で学んでいる方でも、一度の受験で受かるか不安なら、通信講座や予備校で対策をしておくと安心でしょう。

管理栄養士の受験合格を目指す人におすすめの通信講座

受講料
東京アカデミー 45,000円
SGS総合栄養学院 171,050~336,050円
女子栄養大学生涯学習センター 96,800円

管理栄養士の知識を学べる通信講座はいくつもあります。
なかには予備校が設けている通信講座もあり、対面で講座を受けることも可能です。
ここでは、管理栄養士を目指す人におすすめの通信講座3つ をご紹介します。

東京アカデミー

東京アカデミー
東京アカデミー

東京アカデミーは、管理栄養士の通学講座と通信講座がある予備校です。
通学講座には昼間部、夜間部・日曜部があり、希望する時間帯に通えます。
時間がない方には短期講習も用意されているので、短い期間でしっかり知識を身につけられるでしょう。

通信講座では、オリジナルテキストと演習問題を使い、自分のペースで勉強できます。
過去の出題傾向に基づいた実戦さながらの模擬試験で、試験対策は万全です。
試験後は、解説書で間違えたところをしっかり復習できます。

SGS総合栄養学院

SGS総合栄養学院
SGS総合栄養学院

SGS総合栄養学院には、管理栄養士国家試験対策の通信講座があります。
過去の出題傾向をふまえて作成されたSGS総合栄養学院独自のテキストや過去問題集、ワークブック、動画教材など豊富な教材が用意されており、効率よく勉強できます。

動画教材はスマートフォンやパソコンからいつでも閲覧できるので、空いた時間も無駄にせず勉強できます。

女子栄養大学生涯学習センター

女子栄養大学生涯学習センター
女子栄養大学生涯学習センター

女子栄養大学生涯学習センターは、香川栄養学園が運営する通信講座です。
国家試験対策講座と国家試験オープン模試の2つのコースがあり、模試だけ受けたい方にもおすすめです。

受講料の割引があるため、試験対策をしたうえで、模試で試験に慣れておきたい方は両方の講座に申し込むと良いでしょう。
スマートフォンやパソコンを使って勉強できるため、気軽にしっかりと知識を学べます。

通信講座で知識をつけて管理栄養士を目指そう

管理栄養士の通信講座や予備校の対策講座を受講すれば、出題傾向をふまえて効率よく国家試験対策ができます。

栄養士養成施設で学び、卒業から受験まで期間が空いてしまう方、年1回の試験に確実に受かりたい方は、通信講座で万全の対策をして試験に臨みましょう。

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執筆者について

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