
看護師の時給について紹介する記事です。
看護師(正看護師)と准看護師の比較や、パート・アルバイトなど時短勤務の時給を紹介したうえで、時給アップの方法にも触れていきます。
現役の看護師の方や、これから看護師をめざす方は参考にしてください。
目次
看護師の時給の相場は?
ここではまず、看護師の時給がどのくらいなのかを見ていきましょう。
正看護師や准看護師、パート・アルバイトの看護師の時給に着目します。
看護師(正看護師)の平均時給
令和3年における看護師(正看護師)の平均時給は1,803円でした。
令和3年賃金構造基本統計調査によると、看護師(正看護師)全体の1ヵ月の平均給与額(残業代や賞与などを除く)は312,600円、1年間で3,751,200円です。
この数字を1年間の所定労働時間である2,080時間(週40時間×52週)で割ると、1,803円が看護師の平均時給ということになります。
准看護師の平均時給
令和3年における准看護師の平均時給は1,539円でした。
この数値は看護師と同じく、令和3年賃金構造基本統計調査に記載された准看護師の平均給与額(残業代や賞与などを除く)266,800円を1年分に換算したあとに、1年間の所定労働時間で割った数値です。
看護師に比べると、准看護師の平均時給は264円低くなっています。
准看護師は、看護師と同じように看護業務を行いますが、自己判断の看護業務や看護師への指示ができない点が異なり、管理職への昇進も困難です。
看護師のパート・アルバイトの時給
看護師として常勤で働いている人と、短時間のパート・アルバイトで働いている人では時給が異なります。
令和3年賃金構造基本統計調査によると、パート・アルバイトで働いている正看護師の時給の平均は1,768円でした。
正看護師全体の平均が1,803円ですから、やや平均を下回る数値になります。
准看護師の場合、時短勤務の平均時給は1,582円でした。
こちらは准看護師全体の平均値である1,539円をわずかに上回る数値です。
医療従事者の場合、夜勤などがあるため、時短勤務の平均時給のほうが高くなるケースがあります。
看護師の年収について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。

看護師の時給を上げる方法
ここからは、看護師の時給を上げる方法として、以下の4つを紹介します。
- 専門の資格を取得する
- 管理職をめざす
- 夜勤を積極的に引き受ける
- 転職する
専門の資格を取得する
以下に紹介する認定看護師や専門看護師の資格を取得することで、時給アップがねらえます。
認定看護師の資格
認定看護師は、特定の看護分野において、水準の高い看護を提供できる人が取得できる資格です。
取得するためには認定看護師資格取得要件を満たしたのち、認定審査を通過しなければなりません。
現場における高い技術と知識を証明する資格ですから、時給アップも図りやすくなります。
専門看護師の資格
専門看護師は、特定の看護分野において高い技術と豊富な知識を持ち、他の看護師への指導、各機関との調整、研究など、現場での看護に留まらずに活躍する人です。
専門看護師資格取得要件を満たしたのち、認定審査を通過することで資格を取得できます。
活躍の幅が広がる分、時給も上がりやすくなるでしょう。
管理職をめざす
看護師の管理職には、看護部長や看護師長、看護主任などがあります。
それらの役職に就くと手当が付き、年収(時給)が上がります。
夜勤を積極的に引き受ける
看護師は夜勤帯に時給が高くなる傾向にあるため、夜勤を積極的に引き受けることで収入アップが可能です。
また、職場によっては別途、1万円前後の夜勤手当が付くこともあります。
転職する
看護師は人手不足であり、ハローワーク求人統計データによると有効求人倍率は2.37倍です。
そのため、転職をしやすい傾向にあります。
現在の職場の給与に満足できない場合は、より条件の良い職場への転職を検討してみても良いでしょう。
看護師の時給を参考にして自分に合う働き方を選ぼう
令和3年の看護師(正看護師)の平均時給は1,803円、准看護師の平均時給は1,539円でした。
また、看護師の時給は資格取得や働き方の変更によってアップすることが可能です。
資格の取得や夜勤、転職などの方法を視野に入れながら、時給アップをはかりましょう。