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理学療法士の1年目の悩みや仕事内容、収入、勉強内容を網羅的に解説

この記事の監修者
gasyasuke様
gasyasuke
【資格】
理学療法士(PT)

【プロフィール文】
9年目の現役理学療法士(PT)
理学療法士国家試験合格後、整形外科クリニックに勤務
SV(スーパーバイザー)として10人以上の実習生を指導
FP2級の知識を生かし、理学療法士ブロガー×Webライターとして活動中

理学療法士の1年目は、新しい環境に慣れることに加えて、臨床現場で求められる知識と技術の習得に追われる大変な時期です。
自分の治療方針に自信が持てなかったり、患者さんの個性に合ったリハビリメニューが思いつかなかったりと、さまざまな悩みを抱えることもあるでしょう。
また、自己研鑽の方法がわからず、スキルアップに悩むこともあります。

この記事では、理学療法士1年目の悩みや仕事内容、収入、勉強方法などを網羅的に解説します。
理学療法士にとって大変な時期となる1年目を乗り越えるヒントが見つかるはずです。

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理学療法士1年目の悩み

理学療法士1年目の悩み

理学療法士として働き始めた1年目は、社会人生活がスタートすることを意味します。
医療人である前に社会人として、職場のスタッフや患者さんとのコミュニケーションを積極的に図り、新しい環境に慣れることが必要となります。

理学療法士としても、臨床現場で求められる知識と技術の習得に追われる大変な時期です。
自分の治療方針に自信が持てなかったり、患者さんに合ったリハビリメニューが思いつかなかったりと、さまざまな悩みを抱えることもあるでしょう。
ここでは、理学療法士1年目に多い悩みを具体的に見ていきます。

自分の治療方針に自信が持てない

理学療法士1年目は、知識・臨床経験の不足により、自分の治療方針が正しいのか判断できず、自信を持てないことが多いです。
疾患や障害自体への理解も浅いため、患者さんに対する治療方針に不安を感じることもあるでしょう。

患者さんごとに適したリハビリメニューが思いつかない

本来であれば、患者さんの全体像を把握し、問題点を解釈したうえで、目標達成に向けたリハビリメニューの立案が必要です。
しかし、1年目はリハビリメニューや臨床推論の引き出しが少ないため、どの患者さんに対しても同じリハビリメニューになってしまうことがあります。
患者さんの疾患別、身体機能別にメニューを考えるのが適切なのですが、経験不足によりそれができないのです。

自己研鑽の方法がわからない

理学療法士には認定理学療法士や専門理学療法士など、スキルアップできる資格がいくつもあり、学会やセミナーも開催されています。

1年目の自己研鑽の具体的方法としては、自分の興味ある学会やセミナーに参加し、勉強するのがおすすめです。
しかし、実際には1年目のレベルに合わせたセミナーばかりが開催されている訳ではありません。
そのため、自己研鑽の方法に悩むことも少なくありません。
先輩に相談したり、別の施設に勤める同期に相談するなど情報収集に努めることが大切です。

理学療法士1年目の仕事内容

理学療法士1年目は、先輩と一緒に仕事を行うことで、少しずつリハビリ方法を覚えていきます。
患者さんやスタッフとのコミュニケーション、各疾患に対する手技など、先輩のやりとりを見て勉強します。
知識や臨床経験がついてきたところで、徐々に患者さんへの対応を任されるようになるのです。

苦手な処置やわからないことは、先輩に聞いたり、やり方を教えてもらったりしながら、少しずつ一人前の理学療法士になっていきます。
一人で取り組める仕事かどうかを判断し、適切なリスク管理のもと、安全な医療を提供する意識が必要です。

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理学療法士1年目の勉強方法

理学療法士1年目の勉強方法

理学療法士として成長し、より良い患者ケアを提供するためには、継続的な学習が欠かせません。
1年目は特に、新しい知識や技術の吸収が重要です。
しかし、何をどのように学んでいけば良いのか悩むこともあるでしょう。
ここでは、理学療法士1年目におすすめの勉強方法を紹介します。

資格を取得する

理学療法士にはスキルアップに適した資格がいくつも存在します。
例えば、以下のような資格があります。

  • 認定理学療法士
  • 専門理学療法士
  • 呼吸療法認定士
  • 心臓リハビリテーション指導士

これらの資格取得のために勉強すれば、特定分野の解剖やリハビリ知識に詳しくなることができます。
自分が興味をもつ分野の資格を取得し、理学療法士としてのスキルアップをめざしましょう。

学会やセミナーに参加する

学会やセミナーでは、各専門分野で研究を行った理学療法士の発表を聞くことができます。自分の興味のある発表を聞けば、新しい知識が得られるでしょう。

また、学会やセミナーには、他の病院やクリニックで働く理学療法士も参加します。情報交換をしたり、悩みを相談し合ったりすることで、自分の視野を広げることもできるでしょう。

研究会に所属する

各都道府県の理学療法士会や研究会が催されており、理学療法士は自分の好きな学会や研究会に所属可能です。
学会や研究会では、会員誌の購読や特典を利用できる場合もあり、最新の情報を閲覧できる可能性も広がります。

専門性の高い知識や技術を身につけられるのが、学会や研究会に所属するメリットです。
興味のある分野の研究会に所属して、最新の知見を取り入れていきましょう。

1年目理学療法士の年収

理学療法士1年目の年収は、勤務先によって異なりますが、およそ281万円が相場です。

職種 年収
理学療法士 約281万円
看護師 約290万円
准看護師 約242万円
診療放射線技師 約269万円
臨床検査技師 約268万円

理学療法士とその他の医療従事者1年目を比較すると、理学療法士の年収は看護師についで2番目に高いことがわかります。

1年目の理学療法士は何かあったら先輩に相談し仕事を覚えよう

理学療法士1年目は、わからないことだらけで不安も大きいかもしれません。
しかし、先輩理学療法士はみんな1年目を経験しているので、悩みを理解してくれるはずです。

何かあったら、一人で抱え込まずに先輩に相談しましょう。
アドバイスをもらったり、一緒に考えてもらうことで、問題解決のヒントが見つかります。

また、先輩の仕事ぶりをよく観察して、手技やコミュニケーションの取り方を学ぶことも大切です。
1年目は、先輩から学ぶことがたくさんあります。
吸収する姿勢を持って、仕事に取り組みましょう。

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