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介護事務の仕事はつらい?辞めたいと思う瞬間とは

介護事務職が担当する仕事の内容は多岐にわたります。
介護報酬の請求や経理、電話応対などといったデスクワークに加え、利用者さんの見守り介助や送迎車の出迎えのような介護の実務を兼任することもあります。
介護事務職になれても、忙しい業務に心が折れてしまうこともあるかもしれません。

本記事では、介護事務として働いている人が「つらい」と感じる瞬間や理由をお話しします。
介護事務に興味がある方や介護事務をめざしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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介護事務をつらい、大変と思う瞬間

介護事務をつらい、大変と思う瞬間

一般的な事務職と違い、現場との距離が近い介護事務職。
介護現場のリアルな状況を肌身で感じられる一方、任される業務が多く疲弊してしまうこともあるでしょう。
以下では介護事務の仕事につらさを感じる瞬間を紹介します。

ミスを犯したときの責任が重い

介護事務の行った介護報酬の請求に誤りがあれば、国民健康保険団体連合会に請求を受理してもらえません。
この場合、翌月以降に報酬を再請求することとなりますが、1ヵ月以上給付が滞ってしまうことは事業所にとって大きな痛手となります。

ケアレスミスが許されない状況下において、介護事務員にかかる精神的な負担が大きくなってしまうのも無理はありません。

一般事務と比べて業務量が多く覚えられない

介護事務職は一般的な事務職と比べると、業務量が広範囲になりがちです。
なぜなら、介護事務は介護スタッフが働く現場と隣り合わせにあることが多く、本来の業務以外にも現場からヘルプを頼まれる機会があるためです。

例えば、利用者さんの見守りや話し相手をしたり、食事介助のヘルプに入ったり、清掃・洗濯といった生活支援を担ったりすることも介護事務員の仕事のうちに入ります。
レセプトの作成で多忙となる月末から月初にかけて雑務を頼まれた場合、本業をこなすために残業せざるを得なくなることもあります。

多忙なうえ、多岐にわたる介護事務の業務を覚えられないことに、不安を感じることもあるでしょう。

人間関係で苦労することが多い

介護の現場は人手が足りず、介護事務員もヘルプに呼ばれることがあります。
現場では、場合によっては業務の多忙さから新しく入った事務員に仕事を教えたり優しく対応したりする余裕が持てないこともあります。
現場に緊張感があると、新人は些細な質問もしづらくなってしまうことでしょう。

また、介護事務という立場は現場のスタッフからは「楽な仕事をしている」と勘違いされ、嫉妬の対象にされてしまいがちです。
多忙が理由であっても、ヘルプを断るようなことがあると、嫌味を言われたり、陰口をたたかれたりすることになりかねません。

人間関係の良し悪しは職場環境にもよりますが、人手不足の問題がある職場では人間関係で苦労する可能性があるといえます。

介護に関する専門知識が必要

介護事務員には介護報酬の請求業務や電話応対などを通して、介護に関する専門的な知識が問われる場面があります。
無資格でも始められる介護事務職ではありますが、介護保険制度やレセプト作成に関する学習をあらかじめ進めておく必要があるでしょう。

また、介護保険制度は3年ごとに見直されるため、介護事務員は常に最新の情報を取り入れていくよう努力しなければなりません。
介護事務として働いている限り、勉強し続けなければならない点につらさを感じてしまうこともあるでしょう。

楽ではない仕事なのに給料が安い

給与の少なさも介護事務の仕事がつらいと感じる理由の一つ。

そもそも、介護事務の仕事は専門的な知識が問われるうえ、来客対応や現場のサポートなども兼任することがあり、ハードワークになりがちです。
しかし、介護事務の平均給与は日本における全産業の給与水準よりも低いのが現状です。

実際、令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護事務職員の平均給与は、311,120円でした。
一方、日本経済団体連合会による2021年6月度の定期賃金調査結果の概要では、全産業における給与水準は391,408円となっています。

また、介護事務職はパート・アルバイトの求人が多かったり、非正規であってもサービス残業をさせられたりしてしまうこともあります。
業務内容に見合わない給与につらさを感じてしまう人は多いことでしょう。

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介護事務で働いている人のリアルな口コミ

介護事務で働いている人のリアルな口コミ

介護事務の仕事内容が理解できたとしても、介護事務の業務が自分に務まるかどうか不安を抱かれる方は多いことでしょう。
以下では介護事務で働く人のリアルな口コミを紹介します。

現場の仕事も手伝ってほしいと言われ業務量が膨大に

介護事務として働く人のリアルな口コミの代表が、介護の実務との兼任に関する不満です。

腰痛が原因で介護職から介護事務職に転職したにもかかわらず、結局は現場の補助を頼まれてしまうケースや、介護の実務を兼任しているにもかかわらず、給与に変化が見られないケースなど、不満の内容はさまざまです。

デスクワークのみの仕事だと思って入職したのに、あまりにも多い事務以外の雑務に「こんなはずではなかった」と落胆してしまいます。

難しいレセプト以外にも人事業務と給与計算が大変

報酬の請求だけではなく、人事業務や給与計算なども介護事務の仕事です。
そのため、人員の入れ替わりが頻繁にある環境では社会保険に関する膨大な手続きに追われ負担が大きいとの声があります

また上記の業務に加え、シフトをもとに介護スタッフの働いた時間を計算し、手当の申請・変更などを確認したうえで個々人の給与を算出しなければなりません。
そのため、残業の連続になることもあります。
業務が予定どおりに進まず、心労を感じてしまいます。

家庭との両立が難しい

介護事務職のコメントに、忙しすぎて家庭との両立が難しいというものがよくあります。
一見デスクワークのみで生活スタイルに合った働き方ができると思われがちな介護事務ですが、実際は異なる場合が多いのです。

残業や時間外の出勤要請が予想していた以上に多く、家庭を優先するつもりで始めた介護事務の仕事に優先順位を奪われてしまうケースもあります。

介護事務に就職するときは仕事内容を事前に把握を

ここまで、介護事務職の大変なポイントをお話ししてきました。
介護事務に興味を持たれた方は、正確に仕事内容を把握したうえで就職活動に進むかどうかの決断をされることをおすすめします。

現場の手助けがしたい方、事務所全体で役に立てるような仕事がしたい方にとって、介護事務の仕事は適職となることでしょう。

介護事務の仕事に向いている人はどういう人なのか、気になる方は下記をご一読ください。

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執筆者について

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