公認心理師は、2017年に創設された新しい資格で、心理職としては現在唯一の国家資格です。
すでに社会人として働いている人のなかにも、この公認心理師の資格を取得したいと考える人は少なくないでしょう。
そこで今回は、働きながら公認心理師をめざす方法を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
なお、公認心理師全般について知りたい方は、次のページで紹介しているので、ぜひご覧ください。
目次
公認心理師は働きながらでもめざせる
公認心理師は国家資格です。
取得するためには、受験資格を満たしたうえで、国家試験に合格しなければなりません。
受験資格を満たすためには、以下のいずれかを満たす必要があります。
- 4年制大学で所定の25科目を履修後、大学院で所定の10科目を履修
- 4年制大学で所定の25科目を履修後、所定の施設で2年以上の実務経験
- 海外の大学、大学院にて、心理科目を履修
また、以下に該当する人にも受験資格が認められます。
- 2017年9月15日までに大学院に入学し、その後、所定の科目を履修
- 2017年9月15日までに大学、大学院で所定の科目を履修
- 2017年9月15日までに大学で所定の科目を履修後、所定の施設で2年以上の実務経験
現時点で上記のいずれにも該当しない人が公認心理師になるためには、あらためて大学や大学院で学び直す必要があります。
働きながら公認心理師をめざす場合、以下の手順がおすすめです。
- 通信制大学で学ぶ
- 大学卒業後に実習を行う
1.通信制大学で学ぶ
公認心理師になるには、大学で必要科目を修了し、大学院で学ぶか実務経験を積む必要があります。
働きながら大学に入り直して通うことも不可能ではありません。
しかし、仕事と両立したい場合は、公認心理師の通信制大学で学ぶのが社会人にはおすすめです。
公認心理師をめざせる通信制大学は、2023年11月時点で次の4校でした。
- 聖徳大学
- 東京福祉大学
- 京都橘大学
- 放送大学
通信制大学を卒業後は、大学院に進学するか、所定の施設で実務経験を積み、公認心理師国家試験合格の合格をめざしましょう。
なお、東京福祉大学院の通信教育課程では、公認心理師コースが用意されています。
2.大学卒業後に実習を行う
大学を卒業後、所定の施設で実務経験を積んで公認心理師国家試験の受験をめざす場合、選択できる施設は2023年11月時点で、文部科学大臣および厚生労働大臣が認める以下の9校です。
- 少年鑑別所及び刑事施設
- 一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院
- 裁判所職員総合研修所及び家庭裁判所
- 医療法人社団至空会 メンタルクリニック・ダダ
- 医療法人社団心劇会 さっぽろ駅前クリニック
- 学校法人川崎学園 川崎医科大学附属病院
- 学校法人川崎学園 川崎医科大学総合医療センター
- 社会福祉法人風と虹 筑後いずみ園
- 社会福祉法人楡の会
現在、児童発達支援などの仕事をしていたとしても、上記施設以外での経験は実務経験と認められません。
社会人でも働きながら通信制大学で学んで公認心理師をめざそう
公認心理師は、働きながらでもめざすことができます。
国家試験を受験するためには、大学や大学院における所定の科目の履修、もしくは所定の施設での実務経験が必要となりますが、通信制大学などを活用すれば、働きながらの資格取得は不可能ではありません。
ぜひ仕事と勉強を両立させて、公認心理師をめざしてください。
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