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作業療法士になるのは難しい?国家試験の難易度と、受験資格を得る方法を解説

作業療法士の国家試験受験を検討されている方のなかには、「国家試験の難しさはどの程度だろう」と気になる方もいるのではないでしょうか。
国家試験の難易度を把握するためには、合格率だけを見るのではなく、試験の概要や出題範囲などをしっかり理解しておくことが必要です。

今回は作業療法士の国家試験の難易度を解説していきます。

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作業療法士国家試験の難易度

作業療法士国家試験の難易度

まずは、作業療法士の国家試験の概要と合格率を見ていきましょう。

国家試験の概要

2022年2月に実施された作業療法士の国家試験の概要は次のとおりです。

  • 筆記試験:2022年2月20日(日曜日)
  • 口述試験および実技試験:2022年2月21日(月曜日)

作業療法士の国家試験は筆記試験で行われますが、重度の視力障がいを持つ人は一部の試験が、口述試験および実技試験で行われます。

試験科目:筆記試験は、一般問題と実地問題に分けられます。
一般問題と実地問題は範囲から出題されるのでしょうか?

一般問題は、以下の7つの幅広い分野から出題されるので、日々の勉強や対策が必要です。

  • 解剖学
  • 生理学
  • 運動学
  • 病理学概論
  • 臨床心理学
  • リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む)
  • 臨床医学大要(人間発達学を含む)および作業療法

実地問題は、以下の4つの分野が出題されます。

  • 運動学
  • 臨床心理学
  • リハビリテーション医学
  • 臨床医学大要(人間発達学を含む)および作業療法

午前・午後に100問ずつ、計200問出題されます。
試験の構成は、計200問中160問が一般問題、40問が実地問題です。

試験時間は午前・午後2時間40分ずつ行われます。
すなわち、午前・午後ともに2時間40分の間に100問ずつ解かなければなりません。

作業療法士国家試験の合格率

2022年に行われた国家試験の合格率は80.5%でした。

合格基準:合格基準は総得点 165点以上/275点かつ実地問題 41点以上/117点以上を満たした者としています。(一般問題:1問1点、実地問題1問3点)

総得点を基準としたときの正答率は約60%であることから、他の国家試験に比べても特に難しいわけではありませんが、受験の際にはしっかりと準備しておく必要があります。

合格率の推移

過去7年間の合格率の推移を見てみましょう。

受験者数 合格者数 合格率
2016年 6,102人 5,344人 87.6%
2017年 5,983人 5,007人 83.7%
2018年 6,164人 4,700人 76.2%
2019年 6,358人 4,531人 71.3%
2020年 6,352人 5,548人 87.3%
2021年 5,549人 4,510人 81.3%
2022年 5,723人 4,608人 80.5%

過去の作業療法士の合格率を見ると、約80%前後で推移しているのがわかります。
しかし、2020年の合格率が87.3%であったのに対し、2021年の合格率が81.3%に落ちたのを踏まえると、試験の難易度が若干上がっていることが考えられます。

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作業療法士の受験資格を得るまでの難易度

作業療法士の国家試験を受験するためには、文部科学大臣または都道府県知事が指定する養成学校で、3年以上学ぶ必要があります。
養成学校には、4年制大学や、3~4年制の専門学校、3年制の短大などがあるため、自身の将来設計に応じて選ぶと良いでしょう。

なお養成学校のカリキュラムは、2020年4月から大幅な改正が行われました。
カリキュラムの改正により、履修時間は3,150時間に設定され、総単位数は以前の93単位から101単位に増加しています。
そのため、改正前よりも作業療法士の国家試験の受験資格の難易度は高くなったと考えられます。

では、作業療法士の養成施設では具体的にどのようなことを学ぶのでしょうか?
養成施設では主に、以下の3つの分野に分かれて学びます。

  • 基礎分野
  • 専門基礎分野
  • 専門分野

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基礎分野

基礎分野は、作業療法士に求められる基本的な資質や能力を深める分野です。
心理学、物理学、統計学、医療英語などの教養に加えて、患者さんと適切に向き合うためのコミュニケーションスキルや、研究に役立つ課題解決能力や情報収集能力なども習得していきます。

専門基礎分野

専門基礎分野では、人体の構造や機能、疾病、障害、リハビリテーションの概論などを学び、患者さんに適切な作業療法を実践するために必要な知識を身につけます。

専門分野

専門分野では、専門基礎分野よりも実践的な専門知識を身につけます。
基礎分野をほとんど履修したあと、専門基礎分野と並行して学ぶことができます。

作業療法計画の立案をはじめ、グループワークや臨床実習、卒業研究などを通して、作業療法士として臨床で働くための知識を身につけます。

作業療法士の難易度を理解してしっかりと対策しよう

今回は作業療法士の国家試験の概要や難易度を解説しました。
国家試験の難易度だけでなく、出題範囲や合格基準も把握し、計画を立てて勉強をすすめ、国家試験合格を目指しましょう。

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