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作業療法士の就職先は?病院以外にもあるおすすめの活躍の場

作業療法士として働きたいと考えていても、どのような就職先があるのか具体的にイメージできない方もいるのではないでしょうか。

実は、作業療法士の職場は病院やクリニックだけではありません。
そして、職場によって仕事内容も異なります。

本記事では、作業療法士の就職先や職場別の仕事内容を紹介します。
就職先の選び方や就職率も解説するので、就職先について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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作業療法士の主な就職先

作業療法士の主な就職先は、以下のとおりです。

区分 会員数 割合
医療関連
(病院、診療所、精神保健福祉センターなど)
23,972 70.7%
介護関連
(居住サービス、地域密着型サービス、施設サービスなど)
6,657 19.7%
障害関連
(児童福祉法関連施設、
障害者総合支援法関連施設など)
1,139 3.4%
作業療法士養成施設
(専門学校、大学など)
1,554 4.6%
その他関連
(保健所、都道府県リハビリテーション支援センターなど)
564 1.7%

2020年度 日本作業療法士協会会員統計資料|日本作業療法士協会

作業療法士というと、病院やクリニックで働いているイメージが強いかもしれません。
上記の表を見ても、実に70%以上の人が医療関連に就職しています。
しかし、残りの約30%はさまざまな職場で働いています。

医療関連の次に多いのは、介護関連です。
障害関連や作業療法士施設、その他の関連施設は、それぞれ10%以下となっています。
作業療法士の仕事内容はどこで働いても同じというわけではなく、職場によって異なります。

仕事内容について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。

作業療法士の活躍の場

今回紹介する作業療法士の就職先は、以下のとおりです。

  • 病院(一般病院・精神病院・クリニック)
  • 介護施設(介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・デイサービスセンター)
  • 作業療法士養成校
  • 障害関連施設(児童福祉施設・障害者支援施設)
  • その他の就職先(一般企業・行政機関)

病院以外の選択肢もあることを踏まえたうえで、一つずつ見ていきましょう。

病院

作業療法士は、以下のような理由により、病院勤務から始める人がいます

  • 急性期〜回復期まで幅広い症例と、多くの患者さんを担当できる
  • 医師や看護師、理学療法士など、さまざまな職種と関わることができる
  • 教育体制や研修制度など、新人でも学びやすい環境が整っている

また、ひとくちに病院といっても、規模や専門領域に応じて業務内容や働き方が異なります。

一般病院

一般病院での作業療法士は、急性期・回復期・慢性期と、幅広い患者さんに対して業務を行います。
また、患者さんのなかには、身体機能の低下にともなう喪失感などを訴える方も少なくありません。
こうした精神面へのケアも、作業療法士の仕事です。

精神病院

精神病院での作業療法士は、精神疾患を有している患者さんへのリハビリや、精神面のサポートをします。
認知症の患者さんには、残存機能の維持・向上や情緒の安定、廃用症候群予防などを目的として、レクリエーションを交えながらリハビリを実施します。

クリニック

クリニックでの作業療法士は、クリニックの専門領域に応じて、患者さんのリハビリを行います。
自分が学びたい分野のクリニックに勤めれば、その分野を極めていけるでしょう。

介護施設

ここでは、作業療法士が勤める介護施設について、それぞれ見ていきましょう。

介護老人保健施設

介護老人保健施設とは、介護を必要とする利用者さんが、在宅復帰することを目的にリハビリを行う施設です。
そのなかで作業療法士は、利用者さんが在宅で暮らすために必要な機能訓練や、日常生活動作の訓練をします。

また、利用者さんに対する直接的なリハビリだけでなく、介護士やご家族に対して、介助方法やリハビリのアドバイスなどもします。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、利用者さんが長期間、介護を受けながら生活する施設です。
作業療法士は利用者さんが自宅に帰ることを目的とせず、身体機能の維持・改善や、快適に生活するための環境調整などをします。

また、レクリエーションや季節行事などを実施しながら、利用者さんの活動を促したり、生活の楽しみを増やしたりして、QOLの向上をはかります。

デイサービスセンター

デイサービスセンターとは、自宅で生活する要支援・要介護の高齢者が、介護やリハビリのサービスを受ける通所施設です。
デイサービスセンターで働く作業療法士は、リハビリの計画作成や実施、レクリエーション、介護士への介助指導に加え、利用者さんの送迎やサービス担当者会議の出席など、多岐にわたる業務を担当します。

作業療法士養成校

作業療法士は、現場でキャリアを積んだあと、作業療法士養成学校で教員となる道もあります。
教員の仕事内容は、学校内での講義や実習先での教育・指導、レポートの添削などがあります。

後進育成のために、自分がこれまで培ってきた作業療法士としての経験や知識を活かす仕事には、患者さんや利用者さんに対するケアとは違うやりがいがあるでしょう。

障害関連施設

次に、作業療法士が勤める障害関連施設として、以下の2つを見ていきましょう。

  • 児童福祉施設(児童福祉法関連施設)
  • 障害者支援施設(障害者総合支援法関連施設)

参考:4.生きやすさをサポートする「障害者施設」

児童福祉施設(児童福祉法関連施設)

児童福祉施設は、子どもに対する福祉を行う施設の総称です。

通所している児童の場合は、比較的軽度な症状である場合が多いため、作業療法士は身体機能訓練や集団生活に適応するためのリハビリを担当します。

一方、入所している児童は、重度の障がいを持っている場合が多いため、作業療法士は身体機能訓練だけでなく、過ごしやすい環境調整や楽しく過ごすためのレクリエーションの提供などもします。

障害者支援施設(障害者総合支援法関連施設)

障害者支援施設とは、障がい者の施設入所支援や日常生活上で必要な支援を行う施設のことです。
昼間は生活介護や自立訓練などを行い、夜間はお風呂や食事、トイレの介護など、施設入所支援を行います。

また、就労移行支援や就労継続支援など就労に関する支援も実施。
就労を含めた生活が実現できるよう、利用者一人ひとりの状況に合わせたサポートをします。

その他の就職先

最後に、その他の就職先として以下の2つを見ていきましょう。

  • 一般企業
  • 行政機関

一般企業

一般企業は、リハビリ機器や福祉用品を扱う関連企業などを指します。
一般企業での作業療法士の仕事内容は、医療関連施設や介護関連施設などへの営業および製品説明、製品の使い方などの指導になります。

なお、作業療法士の臨床経験を活かすことで具体的に提案をすることができますが、実践的にスキルを活かすのは難しいかもしれません。

行政機関

作業療法士が働く行政機関は、保健所や職業訓練施設などを指します。
仕事内容は以下のとおり、多岐にわたります。

  • 職業訓練の指導
  • 障害福祉サービスの相談
  • 福祉や介護政策の企画・立案
  • リハビリ教室の実地

行政機関で働く作業療法士は、公務員の可能性があります。
作業療法士として公務員で働きたい方は、ぜひ次の記事を参考にしてください。

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作業療法士の仕事の選び方

作業療法士の仕事は職場によって異なるため、自分に合う職場を選ぶことが大切です。
ここからは、作業療法士の仕事を選ぶ条件として、以下の5つを紹介します。

  • 教育・研修の仕組みが整っていること
  • リハビリの領域を決めること
  • 自分のキャリアを実現できること
  • どの病期の患者さんの支援をしたいか
  • 職場の雰囲気が合っていること

教育・研修の仕組みが整っていること

新人時代の経験や知識は、その後、作業療法士として長く活動するための礎となります。
作業療法士としてはじめて就職する際には、教育体制や研修体制が整っている施設を選ぶのがおすすめです。

なお、職場の雰囲気や職場環境が気になる人は、施設見学や転職エージェントを活用して情報収集すると良いでしょう。

リハビリの領域を決めること

作業療法士の業務の場は、以下の4つの領域に分けられます。

  • 身体障害領域
  • 精神障害領域
  • 発達障害領域
  • 老年期障害領域

例えば、精神障害領域では心因的な分析や評価を行い、それを克服するトレーニングがメインです。
また、発達障害領域では身体と脳の発達を支援することになります。

それぞれの領域ごとにリハビリの考え方や業務内容が異なるため、自分がしたい内容のリハビリ領域を選ぶと良いでしょう。

自分のキャリアを実現できること

作業療法士の業務内容や、担当する患者さん・利用者さんの属性は、就職する施設によって大きく異なります。
どの施設の仕事にも、それぞれのやりがいや意義があり、それが自分の興味関心に合致するものであれば、学習意欲やモチベーションがより高まるでしょう。

どの病期の患者さんの支援をしたいか

身体障害領域で働く場合は、3つの病期によって支援する患者さんの状態が異なります。
3つの病期とは以下のとおりです。

  • 急性期
  • 回復期
  • 慢性期

業務内容はもちろん、患者さんへのアプローチも異なるため、自分に合う病期を選びましょう。

例えば、急性期は発症後・術後すぐの患者さんを支援するため、患者さんと関わる期間が短いのが特徴です。
回復期はリハビリがメインになり、社会復帰に向けた訓練や退院後の支援を行います。
慢性期は治癒が難しい患者さんに継続的な支援を行います。

職場の雰囲気が合っていること

仕事内容が自分の希望どおりでも、職場での居心地が悪ければ、仕事を続けていくのが難しくなるでしょう。
そのため、職場の雰囲気を確かめ、自分に合っているかをチェックしておくことが大切です。

病院や施設の雰囲気は患者さんへの接し方にも表れやすく、働きはじめてから「こんなはずではなかった」と思わないためにも、確認しておきたいポイントになります。
ホームページや資料を読み込むだけで不十分だと感じた場合は、実際に職場を見学させてもらうのも一つの方法です。

作業療法士の就職率

作業療法士の就職率について、気になる人も多いのではないでしょうか。
日本作業療法士協会会員の例を見ると、就職率は100%になっています。
作業療法士は人手不足の傾向にあり、求人数が多いためです。

作業療法士は患者さんと向き合う仕事であり、AIのようなテクノロジーが発展しても進出できない領域だと考えられます。
そのため、今後も高い就職率が期待できる分野でしょう。

とはいえ、作業療法士の仕事では質の向上も求められており、2020年入学生からは養成施設の指定規則が変わりました。
単位数や実習時間数などの基準も以前とは変わっており、資格としてもそれなりの水準が求められていく可能性があります。

作業療法士の資格と仕事については、日本作業療法士協会のホームページをご覧ください。

作業療法士の活躍の場は広がっている

この記事では、作業療法士の就職先や仕事内容、就職先の選び方、就職率などを解説しました。
作業療法士は今後も活躍が見込まれる職業です。

ただし、作業療法士の活躍の場は多岐にわたるため、就職先を選ぶ際にはどのようなキャリアを重ねたいのか、どのような人を支援したいのかを考えることが大切です。
作業療法士としてのなりたい姿をイメージし、自分に合った就職先を探しましょう。

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