
栄養士は、食事を通して人々の健康をサポートできるやりがいのある仕事です。
栄養バランスやカロリー、味、見た目など、さまざまな要素を気にかけなくてはなりませんが、自分が調理した料理をおいしく食べてもらえたときには大きな喜びになります。
さらに、管理栄養士の資格を取得すれば、一生使えるスキルが身につき、ライフステージに合わせて柔軟に働くことも可能です。
本記事では、栄養士のやりがいや管理栄養士にキャリアアップする魅力を解説します。
目次
栄養士が仕事で感じるやりがいとは
栄養士は、献立の計画や調理、提供、衛生管理、栄養・食育指導などを行い、食事を通して人々の健康を支える仕事です。
ここでは、栄養士が仕事で感じるやりがいを以下の通り3つ紹介します。
- 人々の健康維持をサポートできる
- 調理した料理を喜んでもらえる
- 食品開発に携われる
自分自身が栄養士に向いているかどうか知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
人々の健康維持をサポートできる
栄養士は、栄養の知識に基づいて食事の調理方法や献立を考える仕事です。
栄養バランスを考慮しながら献立を作成することで、食べる人の健康維持をサポートできます。栄養士として正しい食事の知識を消費者に提供することで、食事に気を遣う方が増えるかもしれません。
栄養士が立案した献立をとおして食知識や栄養知識を正しく伝えることは、健康的な生活を送れる人を増やすことにつながります。
対象者が傷病者やアスリートになると高度な専門知識が必要となるため、治療や結果につながると嬉しいものです。
生活と食は切り離せないものであり、栄養士は人々の暮らしを支える仕事ともいえます。
食のプロフェッショナルとして、長期的な視点でも人の健康をサポートできることは、栄養士のやりがいとなるでしょう。
調理した料理を喜んでもらえる
自分が調理した料理を食べた人に笑顔になってもらえたり、「おいしい」「ありがとう」と言ってもらえたりすることも、栄養士のやりがいの一つです。
保育園や幼稚園、小学校、中学校、学生食堂などでは、給食の時間を心待ちにしている子どもたちもいます。
また、病院や老人ホームでは「食事が生活の中で一番の楽しみだ」と思う方が多く、そのとき栄養士は「人の役に立っている」と感じられます。
食べる人のことを考えながら調理した料理に感謝してもらえることは、栄養士として何にも代えがたい喜びとなるでしょう。
食品開発に携われる
栄養士として食品メーカーで働く場合、新しい商品の開発・研究に携われるケースがあります。
新製品の開発は華やかなイメージを持ちますが、思うようにいかずに失敗や再計画をしなければいけないため、地道な努力が必要です。
何度も試作を重ねながら、ようやくできあがった商品がスーパーやドラッグストアなどに出回って、消費者の手に届けられるようになったときには、達成感を得られるでしょう。
また、試作や研究を繰り返すなかで知見が広がり、スキルアップにもつながります。
地道な開発の道のりを経て、商品が多くの消費者の手に渡るというワクワク感は、栄養士の仕事を続けるモチベーションとなるはずです。
栄養士資格の魅力
栄養士として働くには、栄養士資格を取得しなければなりません。
栄養士資格を取得した後に得られる魅力は、以下のとおりです。
- 一生使える食事のスキルが身につく
- 資格を用いて柔軟に働ける
- 管理栄養士としてキャリアアップが可能
順番に詳しく紹介します。
なお、栄養士の仕事内容や大変なことは、下記の記事を参考にしてみてください。
一生使える食事のスキルが身につく
栄養士の資格取得によって得た知識やスキルは、勤め先での業務だけでなく、プライベートでも役に立ちます。
学校で学んだ栄養学は、一生涯役立つスキルであり、学び続ける限り尽きることがない知識です。
どの年代の人でも、正しい情報を提供することで、健康に寄与し、生活習慣病の改善に役立ちます。
自分の食事はもちろんのこと、ご家族など身近な方の健康管理にも貢献でき、不摂生による生活習慣病を予防する助けとなるでしょう。
資格を用いて柔軟に働ける
栄養士の資格があれば、ライフステージに合わせて柔軟に働けます。
栄養士資格に期限はなく、生涯有効です。
そのため結婚や出産、ご家族の介護といったライフイベントをきっかけに栄養士の仕事を一度辞めても、私生活が落ち着いたタイミングで再就職できます。
フルタイムでの勤務が難しい場合でも、派遣やパート・アルバイトなどの勤務形態を選べます。
また、引越しなどにともない転職が必要になった際も、栄養士の職場である学校や企業などは各地にあり、新しい場所でも求人を探しやすいのも特徴です。
管理栄養士としてキャリアアップが可能
栄養士の経験を積むと、以下のキャリアアップがめざせます。
- 各営業所のマネジメントをする立場になる
- 特定の疾患やライフステージ別、スポーツ栄養士など特定の分野に特化する
ただし、栄養士のキャリアアップをめざすには、管理栄養士の国家資格を取得しなければいけません。
管理栄養士の実務経験を積んで、さらなるキャリアアップをめざしましょう。。
知識とスキルを磨けば、より専門性の高い仕事にチャレンジできるという点も、栄養士の魅力の一つです。
管理栄養士のやりがいについて知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。
栄養士のやりがいを知って働いている姿をイメージしよう
栄養士は、献立の計画や調理、提供、衛生管理、栄養・食育指導などを行う仕事です。
食事に対して幅広く携わる栄養士が、仕事でやりがいを感じる部分は、以下のとおりです。
- 人々の健康維持をサポートできる
- 計画した料理を食べた人から感謝の言葉をもらえる
- 開発に携わった商品が多くの人に渡る
人々の健康に関わる場面や感謝の言葉をいただく場面は、とくにやりがいを感じられるでしょう。
また、栄養士資格の魅力は以下の点があります。
- 学んだ知識は一生涯活用できる
- ライフステージに合わせた働き方ができる
- 管理栄養士としてキャリアアップができる
資格には有効期限がなく、引っ越しで転職が必要になった際に、新しい場所で求人を探すことも可能です。
栄養士からキャリアアップをめざす場合、管理栄養士の資格を視野に入れてみましょう。
食や栄養に関わる仕事の魅力を知り、資格取得のモチベーションにしてみてください。