
保育士試験の実技科目には服装の指定がなく、どのようなコーディネートで受験するべきか迷う方は多くいます。
選んだ科目によっては楽器を演奏したり絵を描いたりといった場面もあるため、そのこともふまえて服装選びをしなければなりません。
試験日当日を不安なく迎えるためにも、適したアイテムを前もって用意しておきましょう。
本記事では、保育士の実技試験に着ていく服装の選び方を解説します。
季節ごとのコーディネート例も紹介しているため、参考にしてみてください。
目次
保育士の実技試験に最適な服装は?
保育士試験の実技試験は音楽・造形・言語の3科目があり、そのなかから2科目を選択して受験する必要があります。
いずれの科目も試験を受ける際の服装指定はありませんが、保育士としてふさわしい服装を選ぶに越したことはありません。
実技科目のなかには、5分程度のわずかな試験時間で終わるものもあります。
限られた時間だからこそ、試験担当者からの第一印象を良くすることが大切になるでしょう。
第一印象は視覚情報が50%以上を占めるとされており、服装もまた第一印象を左右する大切な要素であるためです。
このこともふまえて、保育士の実技試験に向けた服装選びでは以下のポイントを意識しましょう。
- 清潔感を意識する
- 動きやすい服を考える
- リラックスできる服
- 履き慣れた靴を選ぶ
保育士の実技試験については、こちらの記事でも紹介しています。
清潔感を意識する
保育士は、子どもや保護者の方から信頼してもらうのにふさわしい服装が求められます。
よって実技試験の際も、清潔感を意識して服装を選んでみてください。
スポーティすぎる服装は試験の場にそぐわない可能性もあるため、きれいめカジュアルをイメージするとちょうど良いでしょう。
派手な柄・色のものは避け、落ち着いた印象を与えるために紺色や白、ベージュ、パステルカラーなどのベーシックな服を取り入れるのがおすすめです。
なお、服のサイズは大きすぎても小さすぎてもだらしなく見えやすいため、自分の体型に合ったものがベストです。
服装で清潔感を演出するポイントを、より詳しく見てみましょう。
露出の高い服装は避ける
ショートパンツや透け感のある羽織りもの、肩出しトップスなど露出の高い服装は、保育士らしい清潔感を損ないかねないため避けたほうが無難です。
保育士試験当日だけではなく、実際に保育士として働き始めてからも露出には注意しなければなりません。
保育士は、子どもだけではなくそのご家族とも関わる機会があります。
保護者の方が安心して子どもを預けられるよう、落ち着いた印象の服装を意識しましょう。
洋服のシワや汚れも確認する
どれだけ保育士としてふさわしいコーディネートを選べていても、その洋服にシワや汚れがあるとだらしない印象になります。
実技試験当日に焦って服を選んでしまうと、シワや汚れに気付けないかもしれません。
着ていく洋服は試験の数日前に決めておき、状態をあらかじめ確認しておきましょう。
シワや汚れ、臭いがあったとしても、事前に気付ければ洗濯やクリーニングに出すなどの対処法で対応できます。
首元のヨレや取れないシミが気になる場合、新品の購入も検討してみてください。
動きやすさを考える
実技試験で選択した科目によっては、楽器を演奏する・集中して絵を描くなどの場面が想定されるため、動きやすい服装を選ぶと良いでしょう。
なかにはスーツを着ていく予定の人もいるかもしれません。
スーツが禁止というわけではないものの、動きにくく実技試験で十分な力を発揮できない可能性もあります。
当日の服装は、自身の選択科目や動きやすさも考慮して判断するのがおすすめです。
保育士実技試験の対策方法で迷っている方は、こちらの記事もご参照ください。

リラックスできる服
自分の力を十分発揮するために、リラックスできる服を選ぶのも良いでしょう。
着慣れない服装で本番に臨むと、緊張感が高まって本来の力を出しにくくなる恐れもあります。
また保育士の実技試験では、長くて4時間程度の待ち時間が発生する場合もあり、この待ち時間中ずっと緊張していると疲れてしまうでしょう。
試験の体力を温存するため、リラックスできる服装を選ぶことも大切です。
普段着慣れていない服を着るより、着心地の良い服を選んだほうが試験で自分らしさを出せる可能性もあります。
ただし、あまりに使用感のある部屋着などは清潔感に欠けるため避けましょう。
履き慣れた靴を選ぶ
実技試験に履いていく靴には、履き慣れているローファーやスニーカーがおすすめです。
ヒールの高いパンプスは長丁場になるほどに疲れを感じやすく、靴擦れなどを起こしてしまうと試験内容にも集中できません。
ただし普段から履いてる靴の場合、泥などの汚れや傷がついている場合もあります。
試験前に汚れを落とし、傷も目立たないように磨いておくと良いでしょう。
【保育士実技試験】季節ごとの服装例
保育士の実技試験は年2回実施されており、前期の実技試験は例年6月下旬〜7月上旬、後期試験だと12月上旬に行われています。
前述のとおり実技試験では待ち時間が発生することも多いため、試験当日の気温や天気に合った服装を心がけると良いでしょう。
前期試験が実施される夏と後期試験がある冬の2パターンに分けて、保育士試験の実技科目を受ける際に適したコーディネート例を紹介します。
夏(7月)の服装例
- トップス
白やパステルカラーのきれいめなブラウス、シャツを選ぶのが無難です。
試験日が暑い場合は半袖でも問題ありませんが、待ち時間などは冷房が効いていて寒くなってしまう場合もあります。
念のため、シンプルなカーディガンなどの羽織りを1枚持っておくと安心でしょう。 - スカート・パンツ
ボトムスには、スカートとパンツのどちらを選んでも構いません。
スカートの場合、動いても膝が見えないくらいの丈のプリーツスカートやフレアスカートが適しています。
パンツの場合は、チノパンやスラックスであれば動きやすさも重視しつつ清潔感も演出可能です。
冬(12月)の服装例
- トップス:
シャツやブラウスなどを着る場合、その上からカーディガンやジャケットを羽織る、セーターを重ねるなどして防寒対策をしっかりと行いましょう。
着ぶくれするほど重ねてしまうと、楽器を演奏する際などに動きにくくなる可能性があります。
前日までに、その服装で実技を問題なくこなせるか確かめておくと安心です。 - スカート・パンツ:
スカートやパンツの選び方は、夏(7月)と大きくは変わりません。
ただし、足元が冷えないように厚めのタイツや靴下を履いておくと良いでしょう。
実技試験には保育士としてふさわしい服装を意識しよう
保育士の実技試験には、服装の規定がありません。
場合によっては試験中に体を動かしたり、待機時間が発生したりするため、動きやすさを重視しつつ気候に合わせて羽織りものも準備しましょう。
ただし、露出が多い・清潔感がないといった服装は、保育士としてふさわしくないとみなされ、試験結果に影響を及ぼす恐れもあります。
実技試験のがんばりを正当に評価してもらうためにも、保育士として信頼に値する服装を心がけてみてください。