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看護師の資格は通信で取得できる?取得方法や活用できる支援制度も解説

「看護師資格は、通信でも取得できる?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、通信教育での正看護師資格取得方法や、活用できる支援制度について解説します。

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看護師資格は通信では取得できない

看護師資格は通信では取得できない

結論からいうと、看護師資格は通信教育のみでは取得できません。

正看護師をめざす場合国家試験の受験が求められ、そのためには4年制の大学もしくは3年制の専門学校などへ通い、専門課程を修了する必要があります。
専門性の高い教育を受けるため、在学中は日々の授業はもちろんのこと、実習なども含めた学業に専念できる環境を整えなければなりません。

准看護師から正看護師をめざすなら通信でも可能

無資格の状態から通信教育で正看護師をめざすことが不可能であることは先述のとおりですが、すでに准看護師免許を取得しており、一定の経験を積んだあとに正看護師をめざす場合には、通信教育で看護師養成課程を学ぶことができます。

通信制課程は2年間

准看護師が正看護師をめざすための通信制課程は、2年間です。

2年間かけて、基礎分野、専門基礎分野、専門分野Ⅰ、専門分野Ⅱ、統合分野の5科目を学び、カリキュラムは通信学習と臨地実習、対面授業に分かれます。
カリキュラムの中心は自宅学習となるため、准看護師として働きながらでも、自分のペースで学習を進められます。

学習方法

通信制課程のメインは、教科書などを用いた自宅での学習です。
自分自身で教材を読み、レポートなどの課題に取り組みます。

しかし、実習や対面授業などの場合には学校や現場へ足を運ぶ必要があり、仕事などとのスケジュール調整が求められることもあります。

通信制教育に対する不安を抱えた場合には、学校によっては学習相談会や個別指導を行ってくれるところもあるため、利用すると良いでしょう。

登校日数

登校日数は学校によって異なるものの、2年間で50日以上は必要であると規定されています。
学校を選ぶ際は、登校の必要があることを忘れないようにしましょう。

准看護師に興味がある人は、以下の記事もご覧ください。

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通信講座で正看護師資格をめざすメリット・デメリット

ここからは、准看護師免許のある人が、通信講座で正看護師資格取得をめざすメリットとデメリットを解説します。

メリット

准看護師が通信講座で正看護師をめざすメリットは、以下のとおりです。

  • 仕事をしながらでも学べる
  • 自分のタイミングで学べる
  • 学費が比較的安い

順に解説します。

仕事をしながらでも学べる

通信講座の最大のメリットは、仕事をしながらでも学べる点です。
経済的な事情などで仕事を辞めて学業に専念するのが難しい場合でも、仕事と学業を両立できます。

自分のタイミングで学べる

自分のペースで学べるのも、通信講座ならではの魅力です。
拘束される時間が少ないため、仕事や家庭の用事などを調整しながら、自分のタイミングで勉強できます。

毎日少しずつ勉強時間を確保しても、土日にまとめて勉強しても良いなど、自分なりのスケジュールで学べるのがうれしいポイントです。

学費が比較的安い

通信制教育は、定時制の場合よりも学費が安いため、経済的な負担も軽くなります。
仕事をしながら正看護師資格をめざす場合など、学費はできる限り低く抑えたい人も少なくないでしょう。
お財布に優しいのも、通信講座の魅力の一つです。

デメリット

一方、通信講座で正看護師をめざすデメリットは以下のとおりです。

  • 同じ目標をめざす仲間と出会いにくい
  • オン・オフの切り替えがしにくい
  • 学校数が限られている

順に解説します。

同じ目標をめざす仲間と出会いにくい

同じ目標をめざす仲間と出会いにくいのは、通信講座のデメリットであるといえます。

通信制教育で正看護師をめざすには、自分自身でスケジュール管理を行い、日々勉強に励む必要があります。
働きながら、あるいは家庭をもちながらの学習は決して簡単なものではありません。
そのうえ、勉強の進み具合が自分自身に委ねられている点でも、悩んだり行き詰まったりすることもあるでしょう。

そのようなときに同じ境遇にある仲間がいないと、悩みを打ち明けたり相談し合ったりすることが難しく、ストレスが溜まりモチベーションが低下してしまう可能性があります。

オン・オフの切り替えがしにくい

通信講座では学校に通う機会が少ないため、人によってはオンとオフの切り替えがしにくく、学習に集中できない可能性があります。
特に時間管理が苦手な人は、オンとオフの切り替えに苦戦することでしょう。

学校数が限られている

正看護師になるための通信教育に対応している学校は、全日制や定時制の学校と比較すると少なく、数が限られているのもデメリットであるといえるでしょう。

対面授業は少ないものの、年に何日かは通学が必要となるため、自宅の近くなど通いやすい場所に対応の学校がなくて困る人もいるかもしれません。

准看護師が通信で正看護師をめざす際に活用できる支援

通信制教育を経て正看護師をめざす人のなかには、経済的な負担が気になる人も少なくないことでしょう。
ここでは、准看護師が通信で正看護師をめざす際に活用できる支援制度を紹介します。

看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金

一つ目は、日本看護協会による、看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金です。
日本看護協会の会員のみを支援の対象としていますが、無利息の貸与型であり、金利がかからないというメリットがあります。

他の奨学金制度との併用も可能であり、学費および生計費としての貸与であるため、さまざまな経費に利用できます。
経済面に不安のある人は、活用を検討してみてください。

各種給付金制度

「45歳未満で離職中」など、受給の条件を満たせば、厚生労働大臣指定の教育訓練給付制度や母子家庭自立支援給付金、父子家庭自立支援給付金などを受給できます。
自分自身が給付の対象であるかどうか、自治体やハローワークで確認してみましょう。

日本学生支援機構

通信講座で正看護師をめざす場合、独立行政法人による日本学生支援機構の奨学金も活用できます。
なかには返済が不要な奨学金もあるため、確認してみましょう。

教育ローン

日本政策金融公庫が運営する「教育一般貸付」という教育ローンもあります。
民間の教育ローンよりも金利が低く返済期間が長いという特徴があり、さまざまな学校や幅広い用途に対応しているのが特徴です。
興味のある人はチェックしてみてください。

准看護師は通信で正看護師をめざせ、支援制度も活用できる

今回は、准看護師が通信講座で正看護師をめざせること、またその際に活用できる支援制度について解説しました。

准看護師が通信で正看護師をめざすのには、多くのメリットがあります。
ライフスタイルに合わせて、支援制度も活用しながら正看護師をめざしましょう。

残念ながら、准看護師の資格がない場合は通信で正看護師をめざすことはできないため、注意しましょう。

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