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保健師になるメリットは?看護師と同時に資格取得するメリットも解説

この記事の監修者
小渕マヤ
小渕マヤ
【資格】
助産師

【プロフィール】
助産師、Webライター。性教育とアロマに特化した、出張・オンライン専門の助産院Coloré(ころれ)を運営。その他、病院勤務、実習指導教員としても活動している。

保健師は、地域住民の健康増進や疾病予防に重要な役割を果たす専門職です。
看護師とは異なる視点から医療に携わることができ、さまざまな場所で活躍できる魅力的な職業といえます。

本記事では、保健師になるメリットや、看護師と保健師の資格を同時に取得することのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
将来のキャリアを考えるうえで参考になるでしょう。

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保健師になるメリット

保健師になるメリット

保健師になることには、さまざまなメリットがあります。
予防医療への貢献や多様な活躍の場、社会貢献の機会、安定した収入、ワークライフバランスの実現など、魅力的な要素がたくさんあるのです。
以下では、保健師になることで得られる主なメリットについて詳しく見ていきましょう。

予防医療に貢献できる

保健師の大きな特徴は、予防医療に携わることができる点です。
看護師は主に怪我や病気を抱えた方々のケアに当たるのに対し、保健師は地域に住んでいる乳幼児から高齢者までが健康を維持できるようサポートする役割を担います。
健康維持・増進や疾病予防について指導することが主な業務となり、予防医療の分野で大きな貢献ができます。

また、個人だけでなく集団を対象とした保健指導を行うことができるのも、保健師ならではの特徴といえるでしょう。

多様な活躍の場がある

保健師は、予防医療に携わるという特性上、実に多様な場所で活躍することができます。

高齢者の健康維持に貢献したいと考えている方は、地域包括支援センターで勤務することができます。
一方、若い世代のケアに携わりたい方は、企業や学校などで勤務することも可能です。

さらに、メンタルヘルス対策や社会復帰支援、感染症対策など、さまざまな分野で活躍の場が広がっています。

  • 行政保健師として、区役所や保健所で働く
    行政保健師は、地域住民の健康を守るために重要な役割を果たします。
    都道府県、市区町村の保健所や保健センターで働き、健康相談や保健指導、健康診断の実施など、幅広い業務に携わる立場です。
    地域の特性に合わせた健康施策の立案や実施も行います。
  • 産業保健師として一般企業で働く
    産業保健師は、企業で働く従業員の健康管理を担当します。
    健康診断の実施や結果に基づく保健指導、メンタルヘルスケア、職場環境の改善提案などを行います。
    労働者の健康と企業の生産性向上の両立をめざす重要な役割を担う立場です。
  • 学校保健師として学校で働く
    学校保健師は、児童・生徒の健康管理や保健教育を担当します。
    健康診断の実施や応急処置、保健室の運営、健康教育の実施などが主な業務です。
    子どもたちの健やかな成長を支える重要な存在となります。
    また、保健師資格を取得すると、養護教諭免許を取得することも可能です。
  • 病院保健師として病院で働く
    病院保健師は、地域住民や院内で働く医療従事者の健康を守るため、健康診査や人間ドックの実施、その後の健康指導に携わります。さらに、地域住民が気軽に相談できる窓口として、健康セミナーの開催を担うこともあり、健康に関するさまざまな情報を提供しています。

近年では、介護保険施設内に併設されている地域包括支援センターも保健師の就職先の一つとなりつつあります。

このように、行政機関だけでなく病院や学校、一般企業など、保健師の働く場所の選択肢は非常に多岐にわたります。
自分のやりたい仕事や自分に合った職場を選べるところが、保健師という職業の大きなメリットといえるでしょう。

社会貢献ができる

保健師の仕事は、社会貢献度の高い職業の一つです。
特に行政保健師として働く場合、地域に住むさまざまな年齢層の方々が健康的な生活を送れるようサポートすることができます。
地域の予防医療に携わるという点で、保健師の仕事は非常に公益性の高い仕事だといえるでしょう。

安定した収入を得られる

保健師は、安定した収入を得られる職業の一つです。
学校に勤務したり、公務員として行政機関で働いたりすることもでき、長期的に安定して仕事を続けることができます。

また、産業保健師として大企業に採用された場合は、給与や福利厚生が病院勤務と比較して優遇されることもあります。
福利厚生が整っていることや給与が安定していることから、長期的なキャリアプランを立てやすい職種といえるでしょう。

ワークライフバランスを保てる

保健師は、看護師と比較して離職率が低い傾向にあります。
その理由の一つとして、ワークライフバランスを保ちやすい環境が挙げられるでしょう。

多くの場合、夜勤がないため不規則な生活になりにくく、また残業時間も比較的少ない傾向にあります。
特に学校や企業で働く保健師の場合、土日祝日が休みになることが多いため、子育てとの両立もしやすい職業といえるでしょう。

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看護師と保健師の資格を同時取得するメリット、デメリットは?

保健師をめざす場合、看護師資格が必須となります。
4年制看護大学のなかには、看護師と保健師の両方の資格を同時に取得できるカリキュラムを提供しているところもあります。
では、看護師資格を取得する際に、保健師資格も同時に取得したほうが良いのでしょうか。

ここでは、看護師と保健師の資格を同時に取得することのメリットとデメリットを詳しく解説します。

メリット

看護師と保健師の資格を同時に取得することには、以下のようなメリットがあります。

  • キャリアアップにつながる
  • 転職に有利
  • 専門性の高い知識と技術を身につけられる
  • 資格手当がもらえるケースもある
  • 医療だけでなく介護や地域保健についての知識を得ることができる

これらのメリットは、将来のキャリアパスにおいて大きな強みとなります。
特に、看護師として働きながら転職を考える際に、保健師の資格を持っていることで選択肢の幅が大きく広がるのはメリットです。
また、2つの資格を持つことで、より専門性の高い知識と技術を身につけられるため、医療現場でも重宝される存在となるでしょう。

デメリット

一方で、看護師と保健師の資格を同時に取得することには、以下のようなデメリットも存在します。

  • 勉強量が増える
  • 費用がかかる

2つの国家資格を同時に取得するということは、必然的に勉強量が増えることを意味します。
また、自分が在籍する看護大学に保健師養成コースがない場合や看護専門学校、看護短期大学の場合は、別途保健師養成校にも通う必要が出てくるため、出費がかさむ可能性があります。
さらに、保健師国家試験の受験料も看護師国家試験の受験料とは別に必要となるため、経済的な負担も考慮する必要があるのです。

保健師のメリットを知ったうえで将来のキャリアについて考えよう

保健師という職業には、予防医療への貢献や多様な活躍の場、社会貢献の機会など、魅力的なメリットがたくさんあります。
安定した収入やワークライフバランスの実現も、長期的なキャリアを考えるうえで重要なポイントといえるでしょう。

一方で、看護師と保健師の資格を同時に取得することには、メリットとデメリットの両面があります。
キャリアアップや転職に有利になる反面、勉強量の増加や費用面での負担も考慮する必要があるのです。

将来のキャリアを考える際は、これらのメリットやデメリットを十分に理解したうえで、自分の目標や価値観に照らし合わせて判断することが大切です。
保健師という職業の魅力を知り、自分にとって最適なキャリアパスを選択することで、やりがいのある充実した職業人生を送ることができるでしょう。

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