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中卒で保育士になるための2つの方法|必要な受験資格も解説

「中卒でも保育士になれる?」
「保育士になるための方法は?」

保育士をめざすにあたって、このような疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。
最終学歴が中卒であっても、保育士になることは可能です。

この記事では、中卒から保育士になるための方法と受験資格を解説します。
保育士として働きたい方は、ぜひ参考にしてください。

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中卒でも保育士になれる

中卒でも保育士になれる

最終学歴が中卒の人でも、国家資格である保育士資格を取得することで、保育士になることができます。
しかし、国家試験を受験するためには、一定の条件を満たしている必要があります。

まずは、中卒で保育士になるための2つの方法を見ていきましょう。

中卒で保育士になるための2つの方法

中卒で保育士になるための方法には、以下2つがあります。

  • 高等学校卒業程度認定試験に合格し、指定保育士養成施設を卒業する
  • 受験資格に該当する施設で勤務し、保育士試験に合格する

それぞれ解説します。

高等学校卒業程度認定試験に合格し、指定保育士養成施設を卒業する

最終学歴が中卒の人が保育士になるための1つ目の方法は、高等学校卒業程度認定試験に合格してから指定保育士養成施設を卒業することです。

指定保育士養成施設は大学や専門学校であるため、入学するためには高校を卒業するか、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格する必要があります。
高卒認定試験とは、さまざまな理由で高校を卒業できなかった人に対し、高卒同等以上の学力があるか認定するための試験のことです。
試験は毎年8月と11月の年2回、都道府県ごとに行われています。

指定保育士養成施設は、必要な単位を取得して卒業すれば、国家試験を受けなくても保育士の資格を取得できます(児童福祉法第十八条の六)。

2023年10月時点での指定保育士養成施設の数は、全国で666校です。
開講時間や定員数などがそれぞれ異なります。

参照元:こども家庭庁|指定保育士養成施設一覧(R5.4.1現在)

指定保育士養成施設で学ぶ内容は、以下のとおりです。

  • 保育の目的・本質
  • 保育対象への理解
  • 保育内容や方法
  • 保育実習

最終学歴が高卒や大卒の人が保育士になるための方法は、以下の記事を参考にしてください。

受験資格に該当する施設で勤務し、保育士試験に合格する

中卒で保育士になるための2つ目の方法は、受験資格を満たしたうえで、保育士試験に合格することです。
受験資格については後述します。

保育士試験は、通常1年に2回行われ、筆記試験および実技試験からなります。
試験の科目と配点は、以下のとおりです。

試験科目 満点
筆記試験 保育の心理学 100
保育原理 100
子ども家庭福祉 100
社会福祉 100
教育原理 50
社会的養護 50
子どもの保健 100
子どもの食と栄養 100
保育実習理論 100
実技試験 ①音楽に関する技術
②造形に関する技術
③言語に関する技術
※必ず2分野を選択
すべて50点満点

参照元:全国保育士養成協議会

筆記試験は、各科目、満点の6割以上が合格です。
また、実技試験は幼稚園教諭免許所有者等を除き、筆記試験全科目合格した人のみの実施です。

中卒者の保育士試験の受験資格とは?

最終学歴が中卒の場合、児童施設における実務経験が5年以上かつ7200時間以上なければ、保育士試験を受験することができません。

実務経験に該当する施設は、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 利用定員20名以上の保育所
  • 保育所型認定こども園
  • 幼保連携型認定こども園
  • 認可外保育施設
  • 幼稚園
  • 一時預かり事業
  • 小規模保育事業
  • 児童養護施設
  • 助産施設
  • 児童発達支援センター
  • 障害児入所施設
  • 放課後等デイサービス
  • 院内保育 など

受験資格認定基準に該当する施設かどうかは、勤務先の施設長または都道府県の保育主管課に確認してみると良いでしょう。

保育士の受験資格に関して詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

条件を満たして中卒でも保育士をめざそう

最終学歴が中卒でも、以下2つのうち、いずれかの方法で保育士をめざすことが可能です。

  • 高等学校卒業程度認定試験に合格し、指定保育士養成施設を卒業する
  • 受験資格に該当する施設で勤務し、保育士試験に合格する

指定保育士養成施設を卒業するためには、スクーリングのための時間確保が必要となります。
実務経験がない方は、選択肢の一つとして検討してみると良いでしょう。

また、児童施設などで5年以上7,200時間の実務経験がある方は、年に2回の保育士試験を受験する資格があります。
ご自身の経験に合わせ、保育士になるための方法を選んでみましょう。

実際に保育士として働き始めた場合の給料や仕事内容が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

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