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看護師の退職理由とは?伝え方の例文・ポイントも解説

看護師の退職理由のうち、最も多いものは「他の職場への興味」です。
退職を検討している中「退職理由って正直に伝えて良いの?」「言いにくい内容の退職理由の伝え方を知りたい」という方は多いのではないでしょうか。

この記事では、看護師の退職理由の調査結果、伝え方の例文・ポイントを解説します。
看護師の退職理由の伝え方を知り、円満に退職したい方は参考にしてください。

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看護師が退職したい理由の1位は他の職場への興味

看護師が退職したい理由の1位は他の職場への興味

2021年度日本看護協会の調査によると、就業している看護師の退職したい理由の1位は「看護職の他の職場への興味」でした。
以下、表にまとめたので参考にしてください。

2021年度 2020年度
1位 看護職の他の職場への興味 11.5% 14.0%
2位 子育て 7.4% 7.1%
3位 転居 7.2% 8.0%
4位 結婚 6.9% 6.8%
5位 勤務時間が長い
超過勤務が多い
5.2% 7.1%
6位 自分の健康
(主に身体的理由)
5.0% 6.5%
7位 昇進・昇給・給与に不満 4.7% 5.2%
8位 夜勤の負担が大きい 4.4% 5.3%
9位 妊娠・出産 4.3% 3.4%
10位 親族の健康・介護 4.0% 4.5%

他にも「上司との関係」「休暇が取れない」「家事と両立できない」など、処遇や労働条件に関する理由が多くなっています。
また「自分の適性・能力への不安」「責任の重さ・医療事故への不安」といった職務に関わる不安や、「リフレッシュ」「自分の健康(主に精神的理由)」などの精神面での理由も挙げられています。

看護師が退職理由を伝える際のポイント

看護師が退職したい理由はさまざまですが、伝え方によっては引き留められるケースがあります。
ここでは、看護師が退職理由を伝える際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。

  • やむを得ない理由を見つける
  • 嘘をつかない
  • ネガティブな理由は言い換える

1つずつ解説します。

やむを得ない理由を見つける

看護師が退職理由を伝える際、やむを得ない理由を見つけるようにしましょう。
自身の健康状態や、家族の介護、パートナーの転勤など、本人の意思ではどうにもならない理由であれば円満退職しやすくなります。

できるだけ具体的な理由を説明すれば、引き留められにくくなるでしょう。

嘘をつかない

退職理由を伝えるときは、嘘をつかないことが大切です。
嘘をついてのちのちそれが発覚してしまうと、信用を失ったり、金銭トラブルに発展したりするリスクがあります。

どうしても辞めたいからとはいえ、退職理由は嘘をつかず、事実のみを伝えることが大切です。

ネガティブな理由は言い換える

ネガティブな退職理由の場合、前向きな言葉に言い換えるようにしましょう。
例えば、人間関係が理由で退職したい場合「職場に苦手な上司がいるので退職させてください」とストレートに伝えても、受理されないケースがあります。

「自分なりに受け止め方を変える本を読んだり、リフレッシュする方法を試したりしたのですが、もっと前向きに集中できる環境で働きたいと思います。」など、努力した点や前向きな退職である点を伝え、ネガティブな印象を与えないよう心がけましょう。

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看護師が円満に辞めるための退職理由と伝え方

看護師が円満に辞めるための退職理由と伝え方を、以下6つのケース別に紹介します。

  • キャリアアップ
  • 結婚
  • 出産・育児
  • 通勤困難
  • 体調不良
  • 家族の介護

キャリアアップの場合

看護師としてのキャリアアップは前向きな理由であるため、受け入れられる可能性が高いといえます。
何のために、どうなりたいか、など具体的に伝えると説得力があります。

例文学生時代から〇〇科に興味がありました。この職場で学んだ知識や経験を活かし、今後〇〇分野に特化した病院で専門性を高めたいと考えています。
そのため、◯月いっぱいで退職させていただきたいです。

結婚の場合

結婚が退職理由の場合、家庭の事情なので受け入れられる可能性が高いでしょう。
とはいえ、結婚して仕事をしている看護師も多いため、職場によってはスムーズにはいかないことも考えられます。

自分だけの意思ではなく、パートナーや家族と相談した結果、退職する方針になったことを伝えれば、引き留められにくくなるでしょう。

例文◯月に結婚することになりました。
相手と相談し、しばらく家庭に専念したいので、退職させていただきたいです。

出産・育児の場合

出産・育児が退職理由の場合、結婚と同様、家庭の事情なので受け入れられる可能性が高いでしょう。
その反面、産休・育休制度や託児所を活用すれば仕事との両立は可能だと、引き留められるケースもあります。

結婚の場合と同様、パートナーや家族の意思も反映させた結果、退職する方針になったことを伝えると引き留められにくくなるでしょう。

例文◯月に出産予定です。
出産後も働き続ける予定でしたが、限られた子育ての期間、家庭に専念したいと考えるようになりました。
家族の意向もあり、出産を機に退職を希望いたします。
例文現在子育てをしながら働いておりますが、育児と仕事の両立が難しくなってきました。
体力的・精神的にも余裕がなく、家族に相談したところ、しばらく育児に専念して欲しいと言われました。
これまで自分なりに努力してきましたが、子どもと家庭のことをまずは優先させたいと考え、退職を希望いたします。

通勤困難の場合

通勤困難が退職理由の場合、パートナーの転勤などによる転居であれば引き留められることは少ないでしょう。
とはいえ、通勤可能な範囲内での引越しの場合、職場によっては引き留められるケースがあります。

転居先の近くの職場で、キャリアアップをめざしたい、といった前向きな理由を伝えれば、受け入れられやすくなるでしょう。
他に、腰痛などが原因で通勤が困難になったような場合、やむを得ない理由なので受け入れられやすくなります。

例文◯月に家族の転勤が決まり、引越しをすることになりました。
転居先からの通勤が困難なため、非常に残念ではありますが、退職させていただきたいと思います。
例文◯月に引越しをすることになりました。
こちらの職場で働き続けることも検討したのですが、転居先の近くに訪問看護ステーションがあり、以前から興味があった訪問看護の専門性を高めたいと考えるようになりました。
そのため、◯月◯日付で退職させていただきたいと思います。

体調不良の場合

体調不良が退職理由の場合、やむを得ない理由なので引き留められにくいといえます。
とはいえ、夜勤をしている場合は日勤のみにしたり、一時的に休職したり、体力的な負担の少ない部署へ異動を提案されたりと、引き留められるケースもあります。

どうしても受け入れてもらえない場合、医師の診断書を提出するのも一つの方法です。
退職の意思が変わらなければ「不定期に休むことで、周りのスタッフに迷惑をかけたくない」と伝えると良いでしょう。

例文以前から調子が悪かったので受診したところ、〇〇という診断でしばらく休養するように言われました。
治療に専念したいため、退職させていただきたいです。
例文持病の〇〇の症状が安定せず、急に休みをいただくことが多くなってしまいました。
周りのスタッフの勤務調整などでご迷惑をかけてしまうため、心苦しく感じております。体調が安定するまでしばらく治療に専念したいため、退職を希望いたします。

家族の介護の場合

家族の介護が退職理由の場合、やむを得ない理由なので受け入れられやすいでしょう。
場合によっては、自身の働く職場への転院を提案されるケースがあるため、家族の状況を具体的に説明することが大切です。

例文一人暮らしの母が脳梗塞で倒れ、寝たきりになってしまいました。
家族と話し合い、私が介護をすることになりました。
仕事と両立が難しく、介護に専念したいため退職させていただきたいと思います。

看護師の退職理由はポイントを押さえて伝えよう

看護師の退職理由は、キャリアアップ、職場の処遇や労働条件、家庭の事情など、人によってさまざまです。
なかにはネガティブな理由もありますが、できるだけ前向きな言葉に言い換えることが大切です。

退職理由の伝え方のポイントを押さえ、円満退職につなげましょう。

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執筆者について

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